BACK INDEX

HAPPY NEWS 2017
ハッピーニュース

つばめ交通車庫 ツバメの巣25個

中国新聞 2017年6月15日付朝刊を読んで

松井 加代子さん (広島県:45歳)

 

土クッテ虫クッテシブーイ。

「すいません。ここは自由に巣が作れるって聞いたんですが、うちもよろしいでしょうか?」

「どうぞどうぞ。って、私たちが許可を出すのもなんか違うっていうか(笑)」

「それならあの辺りはどうでしょう。ほどよくお隣りとも距離が取れますし、高さも十分」

「・・・なんだか安心して子育てができそうです」

「まあねえ。このところ、軒先を借してくれる家も少ないっていうか」

「せっかく作った巣を壊されちゃったりねえ」

土クッテ虫クッテシブーイ。

「あのー。ちょっと伺いたいんですがー」

などというにぎやかなおしゃべりが聞こえてくるような記事だった。なにしろ25世帯。元気なさえずりを想像すると口元が緩んでくる。

そして、鳥に寛容に接してくれる会社は人にも同じようにしてくれるのではと、写真の左側、梁に張られた親切の文字が心強い。

記事本文

タクシーなど運行のつばめ交通(広島市東区)の本社車庫で、ツバメが25個の巣を作り、子育てに励んでいる。日本野鳥の会県支部(西区)によると、1カ所に多くの巣を作るのは珍しいという。

車庫は本社1階にあり、広さ約300平方メートル。蛍光灯の傘の上や、天井とはりの間などに巣がある。14日には、親鳥がひなに餌を与えたり、幼鳥が飛び回って遊んだりする様子が見られた。

1989年の本社建設から毎年やって来ており、数は増加傾向にある。ふんが落ちて車両が汚れないよう、天井からビニール傘を逆さまにつるしている。

環境・車両整備課の山本哲也さん(47)は「社名にちなみ、ツバメを大切にしている。ひなが無事に巣立ってほしい」と願った。(山川文音)

中国新聞社の許諾を得ています。