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2014.02.24 update.

100回目飾る250人の演奏

信濃毎日新聞社 | 2014年2月24日掲載

信濃01-0224木製の笛「コカリナ」の奏者で上田市前山出身の黒坂黒太郎さん(64)=埼玉県飯能市=が23日、東日本大震災被災地支援のために国内外で続けてきたチャリティーコンサートの100回目を上田市二の丸の市民会館で開いた。県内外の小学生から80代までのコカリナ愛好者で編成した「しなのコカリナアンサンブル」の演奏を含め、計19曲を披露。約1300人が聞き入った。
アンサンブルの約250人は、唱歌「故郷(ふるさと)」を組み込んで黒坂さんらが作曲した「コカリナのための交響詩『ふるさと』」を透明感あふれる音色で演奏。黒坂さんは、被災地に思いをはせて作曲したという「つむぐ」などをしっとりと吹いた。NHK交響楽団のコントラバス首席奏者吉田秀さんらも協演した。
黒坂さんは演奏の合間に「被災地や支えてくれた人たちから温かさをいただき、(チャリティーを)やめたいとか苦しいと思ったことはなかった。100回でいったん区切りをつけるが、被災地支援はずっと続けたい」と語り、大きな拍手が起きた。
最後は、一連のコンサートを主催した滋賀県や東京都など各地の実行委員会有志や宮城県石巻市の被災者ら約50人も舞台に上がり、会場全体で「故郷」を合唱した。
黒坂さんは2011年4月にチャリティーコンサートを開始。オーストリアやスペインも訪れた。収益金を使って津波で流された木でコカリナを作り、岩手県陸前高田市の全小学生に贈るなどの支援活動もした。

この記事でHAPPYな気持ちになったら

VOICE!happy news特派員・けいさん 長野県

黒坂さんの演奏を聞き、感動して涙したことがあります。黒坂さんの心の温もりが、周りの人の温もりを誘い、大きな渦となって感動を生み続けていることを感じます。この心の温もりが、コカリナのチャリティーコンサート100回達成の原動力だと思います。3年間に及ぶコンサートで、東日本大震災の被災者を含めて、多くの人を癒やしてきたはずです。私がいただいた温もりを、誰かに伝えられるように行動し続ける人になりたいと考えています。

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