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2014.09.25 update.

東北から恩返し支援

中国新聞社 | 2014年8月30日掲載

避難所はいま 東北から恩返し支援 広島土砂災害 米・水など物資や職員派遣 住民「再建へ励みになる」

東日本大震災で被災した東北地方から「恩返しの支援」が広島市の土砂災害現場で広がっている。社会福祉協議会が職員を派遣したり、住民有志から米や飲料水の物資支援が届いたり。「人ごとではない」とそれぞれの立場でサポートする。(永里真弓、原未緒、馬場洋太)

宮城県岩沼市社協は26日から、千葉俊夫事務局長(65)と新妻一典主任(34)を広島市社協に派遣している。2人は9月4日までボランティアの参加受け付けや注意事項の説明に当たる。千葉事務局長は「東日本大震災では、広島県内の社協から約60人が手伝いに来てくれた。少しでも恩返しを」と話す。
佐伯区のNPO法人「明るい社会づくり運動」佐伯地区協議会には29日、交流のある宮城県石巻市の農家グループ「十日会」から米390キロが届いた。メンバー10人が育てたササニシキやひとめぼれで「サンキュー」の思いを込めたという。同協議会は避難所などでの炊き出しに使う。
福島県いわき市の四倉町商工会と須賀川市の住民有志は、安佐南区の障害者施設を通じて、土砂の搬出作業に使うスコップ100本や土のう袋1万枚を避難所などに送った。東日本大震災の被災地を定期訪問している高校生災害復興支援ボランティア派遣隊(安佐南区)にも、いわき市の被災者から水やマスクが続々と届いている。
安佐南区八木3丁目の梅林小にも物資が届いた。避難している主婦村岡直子さん(70)は「震災を経験した東北の方からの支援は、とても励みになる。再建に向けて頑張りたい」と話していた。
小学校や公民館など11カ所の避難所に計549世帯1200人(29日午後6時現在)が身を寄せている。

【写真説明】手洗い水の用意などボランティアスタッフのサポートをする千葉事務局長(中)=広島市安佐南区八木5丁目(撮影・井上貴博)
中国04

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VOICE!happy news特派員・菅 健介 19歳 広島大2年 広島県

今回の土砂災害で僕の友達も被害を受けたので、その片付けを手伝ったのですが、その被害の大きさに驚くばかりでした。実際に被災地を見たからこそ、支援やボランティアの必要性を強く感じたし、このような支援があることを知ることができて良かったです。 東日本大震災で被害を受けた人たちだからこそ、どのような支援が必要なのか分かるのでしょう。このように「恩返し」という形で支援の輪が広がっていることは素晴らしいと思います。広島も東北もまだ被害の傷が残っているので、一刻も早い復興を望むばかりです。

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