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2016.12.05 update.

3時間台へ青函高速化 JR検討 トンネル内限定

北海道新聞社 | 2016年11月23日掲載

<北海道新幹線>東京―新函館北斗  3時間台へ青函高速化 JR検討 トンネル内限定

 

【函館】JR北海道は22日、函館市内の会合で、北海道新幹線と貨物列車との共用走行区間となっている青函トンネル(約53キロ)内の走行速度について、現状の時速約140キロから、同160キロ程度に高速化する方向で検討に着手することを明らかにした。年内にも高速化した場合の影響の有無など分析作業を始める。実現すれば、所要時間が数分短くなるため、地元の経済界などが強く求めている東京―新函館北斗間の3時間台が可能となる。(3面=「壁」突破へ活路)

北海道新幹線の高速化を検討するため、函館市内で同日あった青函共用走行区間高速走行早期実現協議会で、参院議員の長谷川岳氏が「青函トンネル内は地震の影響も少ない。時速160キロ、180キロに向上させることは可能ではないか」と指摘。これに対しJRの西野史尚副社長が、「青函トンネル限定で160キロの高速化が可能になるか鋭意検討したい」と述べた。

北海道新幹線の最高速度は同260キロだが、青函トンネルを含む貨物列車との共用区間(約82キロ)では、貨物列車とすれ違う際の風圧による荷崩れや、地震時の脱線・転覆を防ぐため、慎重を期して同140キロで走っている。約20キロのスピードアップは実現の可能性が高いとみられ、JRは、地震時の列車への影響や風圧などの調査を半年程度かけて行った上で、学識経験者らに最終判断を委ねる方針だ。

東京―新函館北斗間は現在、最短4時間2分で、160キロ走行が実現すれば、2018年3月のダイヤ改正時にも「4時間の壁」を突破する可能性がある。

これとは別に、国土交通省はJR貨物とダイヤを調整し、すれ違いをしない時間をつくることで200キロ台の高速走行を実現させたい考え。従来は、18年春までに3時間台で走る新幹線を1日1往復実現させるとしていたが、青函トンネル内で安定走行のためにレールを磨く作業に想定より時間がかかるなどとして、今年10月、最大で3年間先送りすると発表した。 20161123%e3%81%ae%e8%a8%98%e4%ba%8b%ef%bc%bf%e3%82%ab%e3%83%a9%e3%83%bc

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VOICE!こば 21歳 大学生 北海道

今回私がこの記事に注目したのは、時間の短縮を「トンネル内」で行おうとしているところが面白いと感じたからである。

今やどの交通機関においても「時間的な価値」が大いに重要になってきているため、より短縮できるほうの交通機関が採用されている。この記事を見る限り、まだ4時間の壁を超えたことがなく、「経済的な発展」や顧客の満足度を上げるために3時間台を目指すことを決めたという。しかも20キロも速度をあげた160キロだ。140キロでも早いとしか考えられないのにも関わらず、160キロは想像もつかないスピードである。これが実現すると、社会にどれほどの貢献を与えるか言うまでもないだろう。

私がこの記事に注目したのは単純に興味があったからだが、これを検討しているJR関係に携わる方々は慎重であることに気が付いた。なぜならば、20キロを上げるのにいくつものリスクがあるからだ。例えば、「風圧」による事故や地震の影響がある。20キロの速度を上げるのにこれだけのリスクをどうやって防止するかという「提案」を考えなければいけないのだ。

つまり、このようなことは「当事者意識」を持たなければ考えないことではないか。JR関係としての当事者意識がないので色んな考えを言えてしまうが、そうではない。当事者意識を持ち、しっかりと「問題」を見つけ、そこからより解決できる「提案」を考えることが当事者意識を持っている人に与えられたミッションだと私は思う。当事者意識を持てば持つほど、社会にとって大きな成果を出せる人だと私は考える。

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