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2017.05.12 update.

越前打刃物が金賞

福井新聞社 | 2017年4月22日掲載

越前打刃物が金賞 世界的権威 独デザイン賞 刃物で日本初 越前市の団体開発 洋包丁 精密仕上げ

越前市の越前打刃物製造業者らでつくる任意団体「越前ブランドプロダクツ・コンソーシアム」が開発した洋包丁セットが、世界的に権威のあるデザイン賞「iFデザインアワード2017」のプロダクト部門で最優秀賞「ゴールドアワード」を獲得した。同コンソーシアムは15、16年の同アワードで連続入賞しているが、ゴールドの受賞は日本の刃物で初の快挙。

同アワードは、ドイツのハノーバーを本拠地とするデザイン団体が1953年から授与している。今回は59カ国から7部門に5575点の応募があり、75点がゴールドを受賞した。福井県内からのゴールド獲得は初めて。3月10日に授賞式があった。

同コンソーシアムは、越前打刃物の海外PRを図ろうと越前打刃物協同組合、タケフナイフビレッジ協同組合や製造業者、武生特殊鋼材などが出資して2013年に設立。京都造形芸術大の村田智明(ちあき)客員教授(57)がデザインし、越前打刃物職人が製作する「iizA」シリーズを展開してきた。

ゴールドを獲得した洋包丁はシリーズ5作目で、筋切り、牛刀、三徳包丁、ペティナイフの4本セット。武生特殊鋼材が材料を提供し、高村刃物製作所の高村光一さん(52)が製作した。「ダマスカス鋼」と呼ばれるステンレス鋼を使用し、刃の表面に特徴である美しい木目のような模様が浮かぶ。越前指物(さしもの)の職人が手掛けた木製スタンドにコンパクトに収納され、精密な仕上げなど品質の高さとともに、機能性も評価された。

21日に同コンソーシアム代表を務める武生特殊鋼材の河野通亜(みちつぐ)会長、河野通郎(みちろう)社長らが同市の武生商工会館で会見を開き、受賞を報告した。

同アワードに多数入賞し、審査員の経験もある村田教授は、高村さんの技術の高さをたたえ「iFは非常に厳しい審査をするが、その中で精度の素晴らしさが評価されたのだと思う」。高村さんは「きちっとしたものを造れば、おのずと感性に訴えるものになると認めていただいた」と静かに喜びを表した。

同コンソーシアムは人や地球に優しい商品・サービスの普及に取り組む「ソーシャルプロダクツ普及推進協会」(東京)が主催する「ソーシャルプロダクツ・アワード2017」の大賞(国内部門)も3月に受賞し、併せて報告された。(大谷純平)

【写真説明】4本の洋包丁セット(手前)のゴールドアワード受賞を喜ぶ(左から)河野会長、村田教授、高村さん、河野社長=21日、越前市の武生商工会館

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VOICE!小澤克将 21歳 大学生 福井県

私の地元である福井県の伝統工芸品の一つ、「越前打刃物」が世界的に権威のあるデザイン賞で金賞を獲得した。福井県内から金賞の獲得は初めてであり、刃物としても日本初という。地元の産業や技術が世界で評価されることに、素直に喜びや誇らしさを感じる。直接、自らが関わっていることではないが、喜びを感じ笑顔になるような出来事が人それぞれにあるのではないだろうか。それらの思いを言葉や行動にして、より多くの人に伝えていくことが大切だと思う。福井県には、まだまだ多くの魅力ある文化やモノがある。多くの人に知ってもらうとともに、私も各都道府県の魅力を発見していきたい。

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