これまでの企画展

2008年

所蔵コレクション展
春・夏・秋・冬 ~新聞附録が描いた日本~

明治から昭和期まで、新聞各社は競うように新聞に附録をつけました。大事件を描いた図版、有名人の肖像画、風刺漫画、芝居や講談の速記、家庭便覧、双六(すごろく)などのほか、報道、娯楽、生活情報、広告といった多岐にわたる内容の「新聞附録」が発行されました。
日本新聞博物館が所蔵する資料から、春・夏・秋・冬を色鮮やかに描いた附録や十二支を描いた絵画など、日本の風情が感じ取れる新聞附録約150点を展示します。

会期 12月6日(土)~12月28日(日)
主催 日本新聞博物館
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協力 東急電鉄株式会社
会場 2階企画展示室
大阪朝日新聞第18013号附録
朝日カレンダー「銀盤讃」
大阪朝日新聞社 昭和7(1932)年1月1日発行
下野新聞 第3000号附録
下野新聞社 明治29(1896)年1月1日発行

すごいぞ!新聞紙!「新聞紙で工作しよう」コンテスト作品展

大きくて、軽くて、薄いのに丈夫で、結構カラフル。新聞紙の特性を存分に活かして生み出されたアート作品をご紹介します。世界中のニュースを読者に伝えた後、四角い紙面が楽しく変身した姿をお楽しみください。
展示作品は、今年の夏、朝日新聞名古屋本社などが開催した「新聞紙で工作しよう」コンテストの入選作です。「小学生以下の部」「中学生以上・一般の部」あわせて132点の作品が寄せられ、最優秀賞2点、優秀賞5点、入賞7点が選ばれました。

会期 11月26日(水)~12月21日(日)
会場 2階・無料ゾーン
〈小学生以下の部〉最優秀賞
尾高真澄さん
「KTJ」
〈中学生以上・一般の部〉最優秀賞
重田真紀さん
「『熱い夏』~あついぜ!!わんこそば」

下野新聞創刊130周年記念企画展
予は下野の百姓なり―田中正造と足尾鉱毒事件 新聞でみる公害の原点―

明治時代に活躍した大衆政治家・田中正造の名が、世の多くの人に初めて知られたのは新聞人としてでした。明治12年、「下野新聞」の前身「栃木新聞」の編集人となり、紙上で自由民権論を展開し、国会開設運動に尽力しました。国会議員となった後は、足尾鉱毒事件を国会で20回以上取り上げ、鉱毒で苦しめられる人々とともに闘い続けました。

この田中正造の生涯と「公害の原点」といわれる足尾鉱毒事件を、新聞はどのように伝えてきたのか。下野新聞社創刊130周年を記念した本展示では、直訴状などの豊富な田中正造関係資料、栃木新聞・下野新聞、毎日新聞、万朝報などの新聞資料を中心に紹介します。

関連イベント
10月4日講演会「現代に生きる田中正造の思想」(講師:立松和平氏)
11月3日・15日ギャラリートーク「新聞記者からみた田中正造」
会期 9月20日(土)~11月30日(日)
主催 下野新聞社、日本新聞博物館
共催 栃木県立博物館佐野市郷土博物館
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協力 東急電鉄株式会社
田中正造の復元像
(栃木県立博物館蔵)
選鉱風景
(栃木県立図書館蔵)

白い大地 南極-記者が見た神秘の世界-

雪と氷におおわれた大陸・南極――“地球の窓”とも呼ばれるこの地を観測することは、地球全体の姿を知ることにつながります。日本の南極観測が始まって半世紀。報道界は観測隊に記者を随時派遣し、南極の自然や観測活動の様子を、遠く離れた私たちに伝えてきました。

本展では50年前の観測活動開始当初の写真(共同通信社提供)を展示。あわせて昨年11月から今年3月にかけて第49次観測隊(夏隊)に同行した岩手日報社・鹿糠敏和(かぬか・としかず)記者の目に映った南極の姿を写真と紙面で紹介します。

アデリーペンギンの親子
=1月、南極・ラングホブデ袋浦
(共同通信社提供)
会期 7月12日(土)~8月31日(日)
主催 日本新聞博物館
協力 岩手日報社、共同通信社
会場 2階・ホワイエ

中国・四川大地震報道写真展

2008年5月12日に中国・四川省で発生した四川大地震は、中国当局の発表によると6月末時点で約7万人が亡くなるなど大きな被害をもたらしました。中国国内の報道機関だけでなく、日本をはじめ外国のメディアも次々と被災地に入り、被害や救援活動の状況を伝えました。

東京写真記者協会の協力を得て、被災地を取材した朝日、毎日、読売、日本経済、東京、産経の6新聞社と共同、時事の2通信社の提供写真24点を展示します。中国の通信社・新華社からの提供写真2点もご覧いただけます。

ボランティアに抱えられ、避難する女児
=5月16日四川省綿陽市北川県
(共同通信社提供)
会期 7月5日(土)~8月31日(日)
主催 日本新聞博物館
協力 東京写真記者協会、新華社
会場 2階・無料ゾーン

~地球・環境・人もターニングポイント!~ 一枚マンガの折り返し展

地球環境の悪化や薄れゆく人情、いま多くの人が時代の変化を感じているのではないでしょうか。

第一線で活躍する32人の漫画家・イラストレーターの新作漫画87点を展示します。現代の世相をシンプルにずばりと表現し、新聞紙面などにピリリとしたスパイスを効かせる1コマ漫画が、コミックをしのぐパワーで「未来への折り返し」につなげるメッセージを発信します。展示をご覧になり、あらためて一枚マンガの持つ力強さを感じてください。

会期中にはシンポジウムや漫画似顔絵教室、漫画絵手紙教室なども予定しています。

会期 6月28日(土)~9月13日(土)
主催 東京新聞 日本新聞博物館
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、東京メトロポリタンテレビジョン、 テレビ神奈川
協賛 東京海上日動火災保険株式会社
協力 東京急行電鉄株式会社
西田淑子
「ミシュラン レストランガイド-六本木・麻布マップ」
久里洋二
「地球焦土化」

チャーリーとシンブン工場

新聞に興味はあるけれど、どうやって印刷されているか知らない
少年チャーリーと一緒に、新聞印刷技術の面白さをさぐる展示を、三菱重工業株式会社の協力により開催します。

オフセット印刷輪転機で新聞を印刷するときに紙を送る「給紙部」、文字や写真などを印刷する「印刷部」、新聞の形に加工する「折りたたみ部」の三つのブースで、簡単なゲームを通して、新聞ができるまでの仕組みを知ることができます。

会場では、新聞印刷の技術と新聞豆知識を満載したパンフレットを配布します。ゲームで取り上げた印刷技術に関する解説や、新聞を利用した生活の知恵などを盛り込みました。これ1冊で新聞博士になれる内容です。

会場の様子
会期 4月22日(火)~8月31日(日)
主催 三菱重工業株式会社
会場 5階・最先端技術ギャラリー

TICAD Ⅳ 横浜開催記念写真展 「アフリカの一日」

皆さんはアフリカにどんなイメージをお持ちでしょうか。メディアを通じて貧困や紛争、エイズといったネガティブな側面が伝えられがちですが、一方でアフリカにはどのような環境にもめげずに前向きに生きる人たちがいます。また、それを支えている日本の若者がいます。

アフリカの課題や危機的状況だけではなくポジティブな側面にも着目した写真作品250点と、神奈川新聞記者が取材した青年海外協力隊の姿を交えて、アフリカの息遣いを伝えます。

“希望の大陸”といわれるアフリカの力強さやエネルギーを、ぜひ感じ取ってください。

会期 4月26日(土)~6月22日(日)
主催 神奈川新聞社、日本新聞博物館
特別協賛 オリンパス株式会社
特別協力 TICAD Ⅳサイドイベント組織委員会(外務省、横浜市、JICA、JOCA)
後援 外務省、横浜市、神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、JICA横浜、tvk(テレビ神奈川)
協力 東京急行電鉄株式会社
中央アフリカ・バンギにて
©Nick Kelsh
from "A Day in the Life of AFRICA"
万年雪を頂くキリマンジャロ
©Taiji Igarashi
from "A Day in the Life of AFRICA"

風刺漫画の父 近藤日出造の世界展

新聞紙面に“わさび”を効かせる風刺漫画。本展では風刺漫画の第一人者・近藤日出造(本名・秀蔵)の生誕100年を記念し、政治家・著名人の似顔絵、筆や机といった愛用品などを通じて、その偉業を振り返ります。

会期 2月16日(土)~4月20日(日)
主催 読売新聞東京本社 日本新聞博物館
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協力 千曲市、東京急行電鉄株式会社
会場 2階・企画展示室
吉田茂
福田赳夫

「2007年 報道写真展」

東京写真記者協会加盟社が1960年から開催している「報道写真展」は、国内外の政治、経済、社会、スポーツなどその年の様々な出来事を紹介する企画展です。日本新聞博物館での開催は今回で3回目です。

同協会加盟社(新聞、通信、放送36社)の写真記者が撮影した約230点の写真を通して2007年を振り返ります。

会期 1月5日(土)~2月11日(月・祝)
主催 日本新聞博物館、東京写真記者協会
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協賛 富士フイルムイメージング株式会社、ニコンカメラ販売株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、株式会社山田商会
協力 東京急行電鉄株式会社
会場 2階 企画展示室
「能登半島地震 波打つ屋根」
(2007年3月25日・共同通信)
「両党首が2度目の会談」
(2007年11月2日撮影・東京新聞)