これまでの企画展

2011年

「新聞紙で工作しようコンテスト作品展」

会期 12月1日(木)~21日(水)
主催 日本新聞博物館 2階・無料ゾーン

大きくて、軽くて、薄いのに丈夫で、結構カラフル。新聞紙の特性を存分に活かして生み出されたアート作品をご紹介します。
展示作品は、今年の夏、朝日新聞名古屋本社などが開催した「新聞紙で工作しよう」コンテストの入選作です。「小学生以下の部」「中学生以上・一般の部」あわせて70点の作品が寄せられ、最優秀賞2点、優秀賞6点、入賞11点 が選ばれました。
世界中のニュースを読者に伝えた後、四角い紙面が楽しく変身した姿をお楽しみください。


「日米開戦70年 水木しげるの戦争と新聞報道」

会期 11月5日(土)~12月25日(日)
主催 日本新聞博物館
協力 水木プロダクション フォルスタッフ
後援 神奈川県教育委員会 横浜市教育委員会

1941(昭和16)年12月8日、日本軍はハワイ・オアフ島の真珠湾を攻撃、日米間の戦争が始まりました。今年は、この日米開戦から70年を迎えます。
この戦争で南方の激戦地・ニューブリテン島に送られ、最前線で生き抜いた一兵士、漫画家の水木しげる氏が戦争をテーマに描いた作品と、当時の新聞報道を展示します。
水木しげる氏はこれまで、『ラバウル戦記』『娘に語るお父さんの戦記』『トペトロとの50年』などの作品で、自身の過酷な戦場での体験を描いてきました。さらに『総員玉砕せよ!』『ダンピール海峡』『KANDERE (カンデレ)』など、戦争を描いた漫画を数多く発表しています。これらの作品は、繰り返し戦争の不条理、むなしさを語りかけています。一方、新聞、号外、写真ニュースなど、当時の報道は、戦時とはいかなるものだったかを今に伝えます。また、当館所蔵資料には、当時の言論統制の事実を示す資料もあります。
次第に遠い日の出来事となりつつある日本人が戦った戦争。一兵士が見た戦争と当時の報道を併せてご覧いただく本展が、ひとりひとりの人間に戦争が何をもたらしたのか、皆様に改めて思いをめぐらせていただくきっかけになれば幸いです。

ポスターデザインから
「爆風にあおられ、必死で逃げた」©水木プロ

デンマークのイラストレーターが見た日本

会期 11月4日(金)~11月13日(日)
主催 デンマーク新聞・雑誌イラストレーター協会、日本新聞博物館

デンマークの新聞・雑誌に時事問題などの日常の出来事や風刺イラストなどを描き、寄稿するイラストレーター16人が、日本を旅して体験した国内や人々の印象を描いたイラスト約50点を展示します。


「子どもの新聞」大博覧会

会期 8月13日(土)~10月23日(日)
主催 日本新聞博物館
後援 神奈川県教育委員会 横浜市教育委員会

新聞では今、子どもが気軽に読んで学べるページが増えています。内容もニュースや時事用語の説明をはじめ、漢字、英会話、さらにはスポーツ、ファッションに至るまで、バラエティーに富んでいます。
日本新聞協会会員社が発行している子ども向けの新聞やフリーペーパー、別刷り、本紙の特設コーナーに掲載された記事などをご紹介します。
会場では実際に紙面を手にとってご覧いただけます。写真や図表、カラー、イラストをたくさん使い、新聞社が工夫を凝らした紙面の「分かりやすさ」「読みやすさ」「面白さ」に触れていただければ幸いです。 また、「子ども新聞」などの中から、3月11日に発生した東日本大震災の関連記事を集めたコーナーも設置します。

子ども向けの新聞やページの題字・カットから

歴史と未来を紡いで 共同通信社・ドイツ通信社()合同写真展

会期 5月21日(土)~7月31日(日)
主催 共同通信社 ドイツ通信社() 日本新聞博物館
後援 外務省 ドイツ大使館 日独協会 横浜日独協会 神奈川県教育委員会 
横浜市教育委員会
協賛

江戸時代末期に日本とドイツが修好通商条約を結び、交流が始まってから今年で節目の150年。両国関係のいっそうの発展を願い、それぞれの国を代表する通信社による合同写真展では、共同通信社とドイツ通信社()の所蔵写真のうち、日本中が熱狂したベルリン五輪・水泳の名場面や、サッカーのドイツ1部リーグに所属する最近の日本選手の奮闘ぶりなど約120点をご紹介します。
このほか、ドイツを分断していた「ベルリンの壁」の破片、条約締結を伝える150年前のドイツの新聞も展示。「通信社」コーナーでは、多様なニュース媒体を支える通信社の使命と役割についてもご紹介します。

ベルリン五輪の競泳女子200メートル平泳ぎで優勝した前畑秀子。手前は2位となったドイツのマルタ・ゲネンゲル=1936年8月(共同通信所蔵)
ドイツ国内で最大の日本人コミュニティーがあるデュッセルドルフ。日本関連のイベントが開かれ、女性が漫画のキャラクターのコスプレを披露=2009年6月13日

石巻日日新聞の手書き壁新聞

展示期間 5月14日(土)~6月22日(水)

宮城県石巻市で夕刊紙を発行する石巻日日(ひび)新聞社は、3月11日午後2時46分に発生した巨大地震による停電と浸水によって、社屋内の新聞製作・印刷設備が使用不能となってしまいました。そのため同社は新聞印刷用のロール紙を切り取り、12日から17日までの6日間、手書きの新聞を発行し続けました。できあがった手書きの新聞は、手分けして書き写され、市内の避難所などに壁新聞として張り出されました。
被災して連絡がとれない記者もいました。取材用の車は流され、携帯電話も通じません。こうした厳しい状況の中、残された社員たちは、胸まで水に浸かりながら情報を集め、暗闇の中で新聞づくりを続けました。彼らにそうさせたのは、読者に情報を届けるという強い信念と、創刊100周年を前に自分たちで新聞発行を止めたくないという気持ちからでした。
この手書きで発行した石巻日日新聞を展示します。


特別展示「東日本大震災 報道写真展」

会期 4月23日(土)~6月22日(水)
主催 東北写真記者協会 東京写真記者協会 日本新聞博物館
出展社 朝日新聞東京本社 毎日新聞東京本社 読売新聞東京本社 
東京新聞(東京中日スポーツ、中日新聞) 産経新聞東京本社 サンケイスポーツ
報知新聞社 日刊工業新聞社 日刊スポーツ新聞社 スポーツニッポン新聞社
東京スポーツ新聞社 共同通信社 時事通信社 東奥日報社 デーリー東北新聞社
岩手日報社 岩手日日新聞社 河北新報社 秋田魁新報社 北羽新報社 山形新聞社
福島民報社 福島民友新聞社 いわき民報社 茨城新聞社 常陽新聞新社
埼玉新聞社 千葉日報社 静岡新聞社 新潟日報社 神戸新聞社 中国新聞社
(順不同)

3月11日に発生したマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震と、それに伴う大津波は、沿岸各地に壊滅的な被害をもたらしました。東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射能漏れは、世界中を震撼させ、いまだ解決の見通しすら立っていません。死者・行方不明者は2万人を超え、今なお、10万人以上の人々が避難所で暮らしています。
地震および津波発生時に危険と隣り合わせで撮影された写真をはじめ、被害状況、被災者の悲しみ、懸命の捜索、救援・救護活動、避難所で生きる人々、原発事故の状況、復興への希望などをとらえた報道写真90枚を展示します。

防潮堤を乗り越え、市街地を襲う瞬間の「黒い波」。自動車がマッチ箱のように流される
=3月11日午後3時25分、岩手県宮古市新川町の宮古市役所5階から
岩手日報社宮古支局 熊谷真也撮影
火の手が上がる住宅街。周りは津波に流されている
=3月11日午後5時35分、宮城県名取市で、本社ヘリから 
読売新聞 菅野靖撮影
大津波で壊滅的な被害を受けた宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区で、女性が道路に座り込んで涙を流していた
=3月13日午前10時57分 朝日新聞 恒成利幸撮影

「東日本大震災報道写真展」巡回展のお知らせ

主催 会期 会場
東京ニュース通信社 6月28日(火)~7月3日(日) 銀座アートホール
http://ginza-arthall.com/
中日新聞社
中日新聞北陸本社
北陸中日新聞社会事業団
7月13日(水)~17日(日) 金沢市「めいてつ・エムザ」
紀伊民報社 7月21日(木)~7月24日(日) 和歌山県立情報交流
センター ビッグ・ユー(田辺市)
南日本新聞社 7月30日(土)、31日(日) 南日本新聞社本社会館
山陽新聞社
コンベックス岡山コンソーシアム
8月10日(水)~21日(日) コンベックス岡山大展示場
藤枝江崎新聞店
育伸社
いけたに新聞店
8月25日(木)~9月1日(木) 藤枝市文化センター
徳島新聞社
徳島市
9月5日(月)~9日(金) 徳島市役所
十勝毎日新聞社
十勝文化会議
9月15日(木)~20日(火) 帯広市民ギャラリー
山形新聞社 10月13日(木)~18日(火) 十字屋山形店
京都新聞社 10月22日(土)~31日(月) イオンモール京都
沖縄タイムス社 11月11日(金)~20日(日) 沖縄タイムス本社
1階ギャラリー
新日本海新聞社
鳥取県
11月28日(月)~12月5日(月)
12月7日(水)~14日(水)
イオンモール鳥取北店
イオンモール日吉津店
愛知教育大学
中日新聞社
2012年
2月6日(月)~29日(水)
愛知教育大学附属図書館
佐賀新聞社 3月10日(土)~16日(金) イオンホール
イオンモール佐賀大和2階

※桐生タイムス社主催の巡回展(9月30日~10月6日)は、中止となりました。


「写真展 沖縄・終わらない戦後」

沖縄戦最大の激戦地のひとつ、沖縄本島南端・三和村福地で生まれ育った報道写真家・大城弘明氏が、村で育つ中で見て、聞いて、感じた「戦争の体験」を収めた写真展を開催します。
沖縄が経験した戦争とアメリカによる軍事的支配の不条理を内側からたどり直し、沖縄の「終わらない戦後」の諸相を浮かび上がらせます。 困難な状況の下で希望を失わず、たくましく時代を切り開いてきた沖縄県民の息遣いや鼓動を約250点の写真を通じて伝えます。

会期 3月12日(土)~5月15日(日)
主催 沖縄タイムス社 日本新聞博物館
後援 神奈川新聞社 沖縄県 東京沖縄県人会
川崎沖縄県人会 神奈川県沖縄協会 
横浜・鶴見沖縄県人会 
神奈川県教育委員会  横浜市教育委員会 
琉球放送 琉球朝日放送
早稲田大学琉球・沖縄研究所 
法政大学沖縄文化研究所(順不同)
協賛 キヤノンマーケティングジャパン株式会社
株式会社ニコンイメージングジャパン
未來社 株式会社池宮商会(順不同)
特別協力 写真展実行委員

※5月8日(日)までの会期でしたが、15日(日)まで延長しました。

大きな眼帯の祖母
=1972年 糸満市
ガマの中に残された日本兵の遺骨
=1972年 糸満市
関連イベント
写真家・大城弘明氏 ギャラリートーク
①3月12日(土)午後2時~3時※臨時休館により中止となりました。
②3月13日(日)午後2時~3時※臨時休館により中止となりました。
③4月16日(土)午後1時~2時
④4月17日(日)午後2時~3時
「沖縄の声」上映とトーク映像批評家・仲里効氏「眼の回帰線・沖縄」
2011年4月16日 午後2時15分~4時

「2010年 報道写真展」

会期 1月8日(土)~3月6日(日)
主催 日本新聞博物館、東京写真記者協会

写真記者たちは日々、国内外で起きる様々な出来事を、人々により早く、正確に伝えるため、カメラを手にニュースを追い続けています。東京写真記者協会加盟の新聞・通信・放送34社の写真記者たちが、2010年に撮影した報道写真の中から約280点を選びご紹介します。
また、全国の各地区写真記者協会が選定したグランプリ作品も併せて展示します。

関連イベント
2010年報道写真展 記者講演会
日時:1月22日(土) 午後1時30分~3時30分
親子写真教室
日時:2月19日(土) 午後1時30分~4時30分
「生物多様性~支えあういのち」
(2009年12月18日撮影・産経新聞)