
ニュースパーク(日本新聞博物館)は4月2日から、ミニ展示「戦後80年 あのとき新聞は何を伝えたか」を開催しています。
終戦の年となる1945年に新聞は何を伝えたのか、毎月、80年前のその月の出来事を報じた新聞を紹介していきます。
1945年6月は連日、1面で沖縄の戦況が大きく報じられました。沖縄での組織的戦闘は6月23日に終結したとされていますが、当時の紙面では大本営発表として6月22日以降の詳細は分からないと伝えられました。2面に目を向けると、人手不足や空襲などの影響で新聞配達が円滑に行われていないことや、一般旅客に対して旅行の急・不急を厳密に調べる「旅行統制官」が置かれることなどが報じられています。
太平洋戦争末期のこの時期、新聞が裏表2ページでした。8月までは緊迫する戦況が紙面の中心です。教科書にも載っているあの出来事が、ニュースとして伝えられています。
いま目をやると「こんなことがあったのか」と思うような暮らしに関する記事も載っています。新聞は世相を写し出す鏡でもあります。
展示を通じて、戦争と平和について考える機会になれば幸いです。
【過去の展示紙面リスト】


会期 | 2025年4月2日(水)~12月末 ※1945年6月分の展示は6月末まで |
---|---|
開館時間 | 10時~17時(入館は16時30分まで) |
休館日 | 月曜日(祝日・振替休日・開港記念日の場合は次の平日) |
会場 | 3階常設展示室「新聞ギャラリー」コーナー |