


ニュースパーク(日本新聞博物館)は4月2日から、ミニ展示「戦後80年 あのとき新聞は何を伝えたか」を開催しています。
終戦の年となる1945年に新聞は何を伝えたのか、毎月、80年前のその月の出来事を報じた新聞を紹介していきます。
1945年7月は中小都市にも空襲が広がりました。米・英・中の3国連名で発表された、日本に降伏を求める宣言「ポツダム宣言」は、国内外の新聞で報じられ、日本政府は「黙殺」の態度をとりました。2面に目を向けると、不足する米の代用食に関するアイデアやレシピ、疎開者と疎開先の人々が習慣の違いでトラブルになっていることなど、生活の話題が紹介されています。明治から昭和にかけて活躍したジャーナリスト・長谷川如是閑によるコラムでは、壕舎生活の工夫などが綴られています。
太平洋戦争末期のこの時期、新聞が裏表2ページでした。8月までは緊迫する戦況が紙面の中心です。教科書にも載っているあの出来事が、ニュースとして伝えられています。
いま目をやると「こんなことがあったのか」と思うような暮らしに関する記事も載っています。新聞は世相を写し出す鏡でもあります。
展示を通じて、戦争と平和について考える機会になれば幸いです。
【過去の展示紙面リスト】
会期 | 2025年4月2日(水)~12月末 ※1945年7月分の展示は7月末まで |
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開館時間 | 10時~17時(入館は16時30分まで) |
休館日 | 月曜日(祝日・振替休日・開港記念日の場合は次の平日) |
会場 | 3階常設展示室「新聞ギャラリー」コーナー |