ミニ展示「戦後80年 あのとき新聞は何を伝えたか」

開催中

ニュースパーク(日本新聞博物館)は4月2日から、ミニ展示「戦後80年 あのとき新聞は何を伝えたか」を開催しています。
終戦の年となる1945年に新聞は何を伝えたのか、毎月、80年前のその月の出来事を報じた新聞を紹介していきます。
1945年8月6日は広島、同9日には長崎に原爆が投下されました。当時の紙面には「新型爆弾」と表記されています。同 15日正午、終戦を告げる昭和天皇の玉音放送。当日の新聞は当局の要請により放送後に配達されました。GHQ(連合国軍総司令部)の占領が始まるにあたり、8月末にマッカーサー元帥が横浜入りしました。関東大震災からの復興もつかの間、戦争で大半が灰燼(かいじん)と化した横浜は進駐軍を迎えるのに、インフラも人員も受け入れ態勢が整わず大わらわ。ラジオ放送も戦時とはがらりと変わる兆しが当時の紙面からうかがえます。
太平洋戦争末期のこの時期、新聞が裏表2ページでした。8月までは緊迫する戦況が紙面の中心です。教科書にも載っているあの出来事が、ニュースとして伝えられています。
いま目をやると「こんなことがあったのか」と思うような暮らしに関する記事も載っています。新聞は世相を写し出す鏡でもあります。
展示を通じて、戦争と平和について考える機会になれば幸いです。


【過去の展示紙面リスト】

会期 2025年4月2日(水)~12月末
※1945年8月分の展示は8月末まで
開館時間 10時~17時(入館は16時30分まで)
休館日 月曜日(祝日・振替休日・開港記念日の場合は次の平日)
会場 3階常設展示室「新聞ギャラリー」コーナー