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2016.06.16 update.

白馬 広がる熊本支援

信濃毎日新聞社 | 2016年5月22日掲載

2014年11月に県北部で最大震度6弱を観測した地震から22日で1年半になる。大きな被害が出た北安曇郡白馬村では住宅や農地の復旧が進む一方、熊本地震の被災地を支援する機運が高まっている。ボランティアや募金などで、当時の教訓を生かしたり、支援への感謝を表したりしようと、村民それぞれに取り組んでいる。

同村北城の丸山さつきさん(38)は、15日まで4日間、熊本市で、避難所の掃除や支援物資の仕分けなどのボランティア活動をした。自宅が全壊した1人暮らしの女性(80)宅では、ごみの片付けを手伝った。

「死にたくなるほど落ち込んだ時もあった」。気さくに振る舞っていた女性はふと、丸山さんに被災直後の心境を打ち明けた。丸山さんは「災害の規模は違っても、被災者のつらさに違いはない」と感じたという。

白馬村では住宅241棟が損壊。丸山さんが一家で営む旅館に被害はなかったが、友人宅などが壊れた。支援に駆け付けたが、手が付けられずもどかしい思いをした。

地震後、村には全国から多くのボランティアが駆け付けた。「熊本はボランティアの力を必要としている」と、丸山さんは熊本に向かった。「被災者は誰を恨むこともできず、ただ前を向いて頑張るしかない。長い目で応援し続けたい」と話した。

村役場では募金箱を置いて支援を呼び掛けている。白馬高校の生徒会や村内の女性有志も募金活動を行った。

村は、熊本県益城町(ましきまち)で震度7を観測した4月14日の翌日、同町にいち早く支援物資を送った。下川正剛村長は「被災地には経験や苦労を伝えていく責任がある。熊本地震の被災地と共に復興に向けて進んでいきたい」とする。

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VOICE!happy news特派員・丸山未来 20歳 短大生 長野県

2014年県北部で最大深度6弱を観測した地震から5月22日で1年半になり、私の友人も家が全壊する被害にあった。白馬村では復旧が進む一方で、熊本県益城町に被災時の経験や教訓を生かし、また募金箱を設置し支援を呼びかけるなどの取り組みが行われている。いつ、どこで地震が起き自分の身に危険が及ぶかわからない中で、他人事だと思わずにあらためて身の回りの生活を見直すと同時に、被災地への支援に多面的に関わりたいと感じる。

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