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2014.11.27 update.

「お好み焼き 復興の力に」

中国新聞社 | 2014年11月5日掲載

見出し:お好み焼きを復興の力に 広島で被爆…相模原の江島さん 福島の催しに夫婦で提供 「核の苦しみ同じ」
1歳のときに広島の原爆で被爆した相模原市の江島昇一さん(70)と、妻の令子さん(70)は9日、原発事故や風評被害で苦しむ福島の人たちを元気づけようと、郡山市のイベントで広島風お好み焼きを振る舞う。戦後の食糧難の中で生まれたお好み焼きは「復興のシンボル」ともいわれる。昇一さんは「福島の人も早く元気になってほしい」と話す。(飯田孝幸)

昇一さんは爆心地から約3キロの自宅で被爆した。「蚊帳の中で寝ていたから、爆風で飛び散ったガラス片でけがをせずに済んだ」という。令子さんは朝鮮半島で終戦を迎え、母親と広島に帰国。「子どもの頃、進駐軍が供出したメリケン粉で作るお好み焼きが栄養源だった」と振り返る。
夫妻は10年前、相模原市緑区青山でお好み焼き店「むぎわらぼうし」を開いた。広島市中区の平和記念公園に供えるため、現地のお好み焼き店の団体が折り鶴を集めていると知り、5年前から客に折り鶴を作ってもらい、広島に贈っている。
今年6月、「原爆の子の像」のモデルともいわれる佐々木禎子(さだこ)さんのおいで、ミュージシャンの佐々木祐滋(ゆうじ)さん(44)=東京都中野区=と、共通の友人を通して知り合う。
祐滋さんは2007年、禎子さんが生前に平和を願って作った折り鶴を9・11米中枢同時テロの追悼施設に寄贈。テロの遺族会は12年、このお礼に東日本大震災からの復興を願う折り鶴のモニュメントを郡山市に贈っている。
「核、放射能の苦しみは原爆も原発事故も同じ。福島にエールを送れないか」と話していた夫妻と祐滋さんは、折り鶴の縁でつながった郡山で、広島復興のシンボルの一つ、お好み焼きを振る舞おうと決めた。
令子さんは「震災や原発事故には言葉を失った。少しでも復興を願う気持ちを伝えたい」と話す。
夫妻が参加するイベントは、郡山市役所脇で開かれる「ニコニコこども館まつり」。午前11時半~午後2時、福島県産の肉と野菜を使ってお好み焼きを作る。割り箸を入れる袋には、NHK大河ドラマ「平清盛」の題字などで知られるダウン症の書家、金沢翔子さんが揮毫(きごう)した「忘れない・東北」の言葉を印字した。
来場者は、モニュメントに供える折り鶴をその場で作れば、無料で食べられる。会場で昇一さんは被爆体験を、祐滋さんは歌をそれぞれ披露する予定だ。
中国05

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VOICE!happy news特派員・菅 健介 19歳 広島大学2年生 広島県

広島の戦後復興のシンボルであったお好み焼きが現在復興の進む福島でも復興のシンボルになってほしいです。 また、お好み焼きとともに折り鶴などでも絆が広がっていくのは素晴らしいことだと思います。 僕も久しぶりにお好み焼きが食べたくなりました。

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