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2016.10.19 update.
岩泉名産のミネラルウオーター 「龍泉洞の水」復活 ポンプ復旧 水質もクリア
台風10号豪雨で被災した岩手県岩泉町の第三セクター岩泉産業開発は7日、中止していたミネラルウオーター「龍泉洞の水」の生産を再開した。日本三大鍾乳洞の一つ「龍泉洞」の中にある水をくみ上げるポンプが浸水被害に遭い、故障していた。再開初日は2リットルのペットボトル2万1000本を生産。来週初めにも首都圏などへ出荷する。
同町岩泉の工場で、日本の名水百選に選ばれた龍泉洞地底湖の水をくみ上げる。ろ過を6回繰り返して無菌室で充塡(じゅうてん)する。カルシウムなどのミネラルを豊富に含む軟水で、昨年は約200万本を売り上げた。
台風10号豪雨で一時、地底湖の水が濁って水質が心配されたが、6日に検査をクリアした。人気商品の缶コーヒー「龍泉洞珈琲(コーヒー)」の生産も順次再開する。
岩泉産業開発は、同町乙茂の道の駅「いわいずみ」と隣接する畑ワサビや短角牛の加工場も被災した。土砂が流れ込み、再開の見通しが立っていない。被害額は約10億円に上るという。
町が管理する龍泉洞は照明などが壊れて閉鎖中。再開まで4、5カ月かかる見通し。岩泉産業開発の佐々木廣樹常務は「龍泉洞はまだ入れないが、龍泉洞の水を飲みながら待っていてほしい。岩泉町を訪れる皆さんや生産者のために、道の駅などの施設も一日も早く復旧したい」と話した。
【写真】再開した「龍泉洞の水」の生産ライン=7日
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VOICE!happy news特派員・平田真莉子 21歳 大学生 宮城県
台風10号の豪雨で大きな被害を受けた岩手県岩泉町は、母の故郷です。自然豊かで、人が温かくて、私も大好きな場所です。 岩泉の祖父の元へ遊びに行くと、必ず立ち寄っていた龍泉洞。涼しい洞窟の中は、お盆の時期の蒸し暑さから逃れるには十分すぎるほど快適で、水は深い地底湖の底がのぞけるほど澄んでいました。 復興の一歩として、復活した「龍泉洞の水」。軟らかい飲み口と、ゴクゴク流しこみたくなる抜群ののど通りの良さが気に入っています。私が生活する宮城県でも売られているそうで、見つけたら何本か購入しようと思います。微力ながらも、「飲む支援」で大好きな町の復興に寄り添いたいです。