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2016.11.11 update.
[ひまりちゃんに心臓移植を] 無数の支援 未来へ一歩 ひまりちゃん両親 「皆の願い」に感謝
「娘に生きる道を与えてくれてありがとうございます」-。重い心臓病を患う森川陽茉莉(ひまり)ちゃん(1歳9カ月)の心臓移植のための募金が20日、目標額に届いた。7・5キロの小さな体で病気と懸命に闘う陽茉莉ちゃん。その未来への一歩をつないだ無数の支援に、父の孝樹さん(31)、母の佳菜子さん(24)は、幾度も感謝の言葉を繰り返した。(1面参照)
アンパンマンに、音の鳴るピアノのおもちゃが大のお気に入りの陽茉莉ちゃん。孝樹さんらが名前を呼ぶと、お返事したりにっこり笑うようになった。体重制限のあった1年前より体重も約4キロ増えたという。
約3億円という莫大(ばくだい)な手術費を前に、約3カ月前に募金活動を始めた当初は「現実味が出なかった」という孝樹さん。だが日を追うごとに広がる支援の輪に「私たち家族の身勝手な願い」から「皆の願い」になっていくのを肌で感じた。20日、都内の病院に入院する娘に直接「よかったね」と報告したという。
沖縄で支援の灯をともしたのは、うるま市出身の孝樹さんの同級生たち。「ひまりちゃんを救う会」の津波成将共同代表は「当初、両親だけだった陽茉莉ちゃんを支える手が太く、大きくつながった」と思い返す。
目標額には達したが「まだ移植手術のスタートラインについたばかり」。米国で臓器提供者を待ち、術後も治療やリハビリ生活が待ち受ける。「無事に帰国できるその日まで支援を続けていく」。津波共同代表は前を見据えた。
(写図説明)心臓移植を待つ森川陽茉莉ちゃん親子=19日、都内
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VOICE!山ちゃん 24歳 会社員 沖縄県
陽茉莉ちゃんの心臓移植のための費用約3億円が募金活動開始から約3カ月で達成した。素直に嬉しいという感情と無事に手術が成功してほしいと思った。一般の人や企業からも多くの募金が集まり、募金した人たちも記事を読んで同じ感情を抱いただろう。街頭では小学生が募金活動し、お店のレジや窓口には募金箱が設置されるなど、一人の女の子を救うために県民が一体となった。 陽茉莉ちゃんと同じく重い心臓病を患った、浦添市の翁長希羽(のあ)ちゃん(2)もことし2月に心臓移植手術を受け、元気になって9月には帰国している。次は、陽茉莉ちゃんの番。陽茉莉ちゃんの手術が成功して、元気になって帰ってきたという記事を早く読みたい。