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2017.07.07 update.
ご先祖満足、高価ウチカビ/■価値50倍「寛永通宝」打刻 ■金箔使用/泰陽貿易が発売
旧盆や清明祭に欠かせないあの世のお金「ウチカビ」。4月上旬から新しいデザインのウチカビ「古琉球」が県内のスーパーにお目見えしている。発案したのは泰陽(たいよう)貿易(浦添市)の漢那用哲さん(74)。「鳩目銭」を紙に打刻している従来型に比べ、高価とされる古銭「寛永通宝(かんえいつうほう)」を打刻しており、漢那さんは「これならより多くのお金を祖先に持たせることができる」と、胸を張る。
ウチカビは後生(ぐそー)(あの世)での通貨といわれる紙銭。仏壇やお墓に手を合わせた後、燃やしてご先祖さまに送る。
漢那さんが考案したウチカビは2種類。断切金箔(たちきりきんぱく)と朱色を施したつややかなウチカビと、木くずを練り込んで重さを出した二つで、木くずを練り込んだ黄土色タイプは、燃やす際に飛び散りにくく使いやすいという。いずれも台湾で製造されている。
古銭収集家でコレクター友の会副会長の翁長良明さんは「寛永通宝1枚は鳩目銭50個と同額ぐらい」と査定する。
従来のウチカビは、昭和製紙(うるま市)が主に生産している。同製紙営業部によると、1ケース(100束)の生産量は昨年度7891ケースだった。
漢那さんは仕事で東南アジア各国を訪れる機会が多い。掛け軸、船形、紙幣、洋服などの形をした多種多様なウチカビに目を見張り、収集した。「ウチカビは沖縄の財産。時代に合ったデザインがあれば若者の継承につながる」と夢を広げる。
漢那さんの提案に卸販売の上原清吉商会(上原清吉会長)とあらかき商事(友利浩社長)も賛同し、販路拡大を進めている。「古琉球」の2種類は各498円(税込み)。「断切金箔タイプ」が1袋50枚入りで、「黄土色タイプ」が100枚入りとなっている。
(高江洲洋子)
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VOICE!わかぼん 31歳 会社員 沖縄県
お盆の最終日や清明祭に、沖縄では「ウチカビ」と呼ばれる紙銭を燃やす習慣がある。ご先祖さまが、あの世でお金に困らないよう、また三途の川の運賃?として使うらしい。我が家では、生前に金払いがよかった祖父のため、きっとあの世でもばらまいているだろうということから、それはもう尋常じゃない量のウチカビを燃やす。従来のウチカビは黄色のぺらぺらとした少し凹凸のある紙なのだが、この度!なんと「寛永通宝」の刻印入りのウチカビが発売されたのだ。記事ではバッサリ切られたらしいが、製作者は「棺桶の中で、ご先祖さまも大喜びよ」と言っていたらしい。金箔タイプもあって、もぉなんだかお下品にすら感じられるのだが、というか、金箔を燃やすだなんて逆に罰当たりではないだろうかなどと考えてしまうのだが・・・・いずれにしても、刻印入りの発想は誰にもなかったことは事実だ!多分!祖父は金払いがいいことに加え、新しい物好きでもあったことから、我が家では今年はこれを燃やそうか、祖父はあの世で自慢できるだろうか。祖母と要相談だ。