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2017.07.21 update.
台風10号被害乗り越え/久慈琥珀 復活の輝き/きょうから企画展
琥珀(こはく)の埋蔵量日本一を誇る久慈市の久慈琥珀博物館で7日、地元産琥珀を集めた「くにの宝-久慈の琥珀」展が始まる。表面に観音像が刻まれた作品など45点を展示するほか、原石が眠る約8500万年前の地層の特徴を紹介する。8月31日まで。
7月20日~8月31日は「琥珀王決定戦」と銘打って採掘を体験できる。掘り出した琥珀が最も重かった来館者には年間無料入館券が贈られる。
展示品を提供している琥珀加工販売「久慈琥珀」の採掘場は、昨年8月の台風10号豪雨で大量の土砂が流れ込み、坑内が約2メートル埋没した。このため昨年の原石採掘量は、例年の半分の300キロ程度にとどまった。
重機で土砂を撤去し、今年5月にようやく復旧。久慈琥珀の下舘さつき製造部長は「多くの支援のおかげで採掘を再開できた。機械化の時代に、採掘から加工までの全工程を手作業で進める久慈産琥珀の魅力を感じてほしい」と話す。
午前9時~午後5時。大人500円、小中学生200円。連絡先は久慈琥珀博物館0194(59)3831。
【写真】表面に観音像が刻まれた琥珀塊
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岩手県久慈市の琥珀(こはく)といえば、古くは室町時代に既に採掘が始まっていたとされている。世界最大の琥珀の産地はバルト海沿岸地域だが、久慈市では世界最大級の琥珀が発見されているという。久慈市で発掘される琥珀は約8500万年前の物らしいが、最古の物では3億年も前の物もあるという話、なんともロマンがある。琥珀には宝石以外に古代を知ることのできる貴重な化石としての価値も高い物が多く、特に虫入りの物は久慈市で多く発見されているという。災害を乗り越え、復活した久慈市の琥珀。日本で発掘体験ができる唯一の地を、夏休みに訪ねてみたい。