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初の移住家族、期待胸に　都内支援センター利用　「育児環境が充実」－静岡市長訪問

静岡市が都内に本年度設置した移住支援センターを利用して都内から同市葵区に移り住んだ福嶋規之さん（３０）、祐子さん（３３）、壮介ちゃん（１）家族が４日、“移住第１号”として市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長の歓迎を受けた。

規之さんは山梨県出身。祐子さんが葵区出身で「いずれ静岡で暮らしたい」と考えていたため、昨年８月にセンターを訪問した。相談員の大林礼奈さんが意向を聞き取って就職サポートセンターを紹介するなど支援を開始。提供した市内企業の求人チラシをきっかけに規之さんの転職が決まり、１２月に移住が実現した。

祐子さんは「子育て情報なども得られて心強かった」と話し、規之さんは「静岡は自然豊かで育児環境が充実している。子どもにいろんな経験をさせたい」と今後の生活に期待した。

田辺市長は「静岡市で素晴らしい家庭を築いて」と呼び掛けた。一家には日本平動物園など市内施設への特別招待を予定している。

同センターでは１１月末までに延べ１３７件の相談を受け、数組が移住を検討中という。

【写説】静岡市内への転居を報告する福嶋さん一家＝市役所静岡庁舎