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2017.07.03 update.

名産地 全国にアピール 「そば打ち甲子園」へ向けて猛特訓

大分合同新聞社 | 2017年6月7日掲載

名産地 全国にアピール 「そば打ち甲子園」へ向けて猛特訓 高田高校に「同好会」誕生 家族や教師らに好評 技術習得し、向上目指す

豊後高田市の高田高校(林加代子校長)に4月、そば打ち技術の習得と向上を目指す「そば同好会」が誕生した。春ソバ作付面積が日本一の同市を全国にアピールしようと6人で活動。初出場する「第7回全国高校生そば打ち選手権大会」(そば打ち甲子園、8月・東京)に向けて特訓を重ねている。

同好会は地域貢献やボランティアに取り組むインターアクト部活動の一環として発足した。メンバーは3年の加来祐太さん(17)と小野勇太郎さん(17)、2年の池田奈那美さん(16)、1年の長倉由依さん(16)と青山弥帆さん(15)、竹本駿さん(15)。そば打ちに関心があったり料理が好きな生徒が集まり、近くの豊後高田そば道場で講師陣4人から熱血指導を受けている。

そば打ち甲子園(8月21日・東京都立産業貿易センター台東館)には全国から個人の部に20人、団体の部に30校がエントリー。主催者の日本麺類業団体連合会によると、大分からの出場は初めてという。

当日はそば粉800グラムと小麦粉200グラムを使用。40分の制限時間内で粉に水を加えて練り、延ばし、切って麺を完成させる。衛生面や準備、片付けも厳しく審査される。団体戦は4人一組で4分ごとに交代しながら作業を進めていく。

練習では本番と同じ作業をこなすが「まだ1時間を切るのは難しい」とメンバー。それでも講師たちは「若いので覚えは早い。男子は力があるので練りがうまく、女子は細かい作業が得意。週2、3回ペースで厳しく指導していく」と後押しする。

個人戦に挑む池田さんは日々の反省ポイントをノートに記し、復習に余念がない。全国的に著名なそば打ち名人で道場師範の高橋邦弘さん(72)=杵築市守江=の腕前も動画でチェック。「スピードだけでなく、丁寧さも意識する必要がある」と意気込む。団体戦メンバー入りを目指す加来さんは麺を均一に切る作業に苦労しているが、練習で打ったそばは家族や教師らに配り、喜ばれているという。「大会ではソバ名産地としての意地を見せたい」と話した。

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VOICE!さやぴ 19歳 大学生 大分県

豊後高田市の高田高校が「そば打ち甲子園」に出場する。春ソバ作付面積が日本一の豊後高田市の名が全国に広まる良い機会になり、観光客を増やす要因にもなるのではないかと感じた。また、地元の職人の方が高校生に直接そば打ちを教えることで、今ある地元の特産を守り、職人の技を将来に引き継いでいくことができると考えた。さらに、高校生の活躍を見た子どもたちがそば打ちに興味を持って自分もやりたいと思うことで、若い世代の「地方離れ」を止めることにもつながると期待が持てた。

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