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2014.05.14 update.
都内バーで「県人会」 静岡の輪広げたい おでんや地酒楽しみながら-御殿場出身・城沢さんら
本県関係者限定の「県人会」が東京・三宿のバーで定期的に開かれ、人脈づくりの拠点になっている。30代を中心に十数人が集い、静岡おでんや地酒を楽しみながら交流を深める。さらに参加者を増やし、都内で“静岡の輪”を広げるつもりだ。
県人会を開く「静岡魂(ソウル)酒場スコシア」は、最寄りの三軒茶屋駅から徒歩で約10分。静岡おでんや県産食材、珍しい地酒を取りそろえ、静岡の魅力を発信している。
御殿場市出身で店主兼バーテンダーの城沢涼太さん(31)は「自分が知っている魅力をお客さんにも伝えたい」と店のコンセプトの中心に「静岡」を据えた。
県人会は月1回のペースで開催される。さまざまな職業の出身者が集い、関係を築いている。城沢さんは「みんなでアイデアを持ち寄り、新しい取り組みにつながればいい」と期待する。これまでに5回の開催を重ねた。
御殿場市出身の写真家勝又義人さん(33)は「同郷を確かめ合うだけですぐに互いの距離が縮まるし、地元の魅力を再認識できる」と語る。
浜松市出身で県人会発起人の一人の美容師石本晴己さんは、地元の綿織物の遠州縞(じま)を例に挙げ、「都内で知られていない静岡の良さがまだまだたくさんある。どうやって広げていけるかをみんなと考えたい」と話した。
【写真説明】バーで定期開催する「県人会」に集まった本県出身者=3月30日、東京・三宿
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VOICE!happy news特派員・かきだ 24歳 会社員 静岡県
生まれ育った島根県を離れ、静岡県で生活を始めて1年が経過した。これまで自然豊かな静岡の食を堪能してきた。新鮮な魚やコクのある深蒸し茶など静岡の味を楽しみつつ、考えるのは故郷のことだ。「島根のおいしい食べ物は」と、頭の中を巡らせてみると、地元に関する知識の乏しさに気づかされる。少年時代を思い返すと、食卓に並ぶのはスーパーの総菜や冷凍食品が中心。外食はファミリーレストラン。全国どこでも食べられるものばかりで、地元の食文化への親しみは希薄だった。チェーン店が増加している昨今、故郷の味を知らないまま大人になった人は多いのではないだろうか。昨年は和食が世界無形文化遺産に登録された。多様な自然と地域に根差した食材などが評価された。記事にあるような店で、世界に誇れる地元の名物を見つけてほしい。