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2014.08.12 update.

意見生かす1票「責任も」

信濃毎日新聞社 | 2014年7月11日掲載

千曲市の屋代高校と同校付属中学校は知事選投開票の1カ月前の10日、模擬投票をした。選挙や政治を自らの問題として考えるための試みで、現代社会や社会科の授業の一環。信州大大学院の男子学生3人が「未来の県知事候補」になり、県政の課題と対策を訴えて、高校1年生と中学3年生の計約360人が1票を投じた。
候補者は、いずれも県内出身の大学院1年で社会科教育を学ぶ池田一貴さん(22)、山本啓介さん(23)、市田祐基さん(23)。4月からそれぞれ県政の課題と対応を考えるなど準備を進めてきた。
池田さんは、県内は小規模自治体が多く、大規模災害に対応できない可能性があるとし、「自治体の枠を超えて防災に取り組む態勢を整える必要がある」と強調した。
山本さんは人口減少を取り上げ、県外に移り住むのは20~39歳が中心―と指摘し、「働きやすい労働環境を整えるなど他県との違いを出して人口増加につなげる」と訴えた。
市田さんは、教育や子育て支援、スポーツなどを利用できる地域コミュニティーをつくると説明。「女性が働きやすくなり、雇用も生まれ、世代間交流も進む」と述べた。
会場の体育館には、千曲市選管から借りた本物の投票箱が並び、選挙管理委員役の生徒も。3人の政策や公約を聞き比べた生徒たちは、実際の選挙とほぼ同じ状況で1票を投じた。
開票も生徒自身で行い、市田さんが最多の171票を獲得した。付属中の多田恵里花さん(14)は「自分の将来を考え、働く世代のことを考えている候補者に投票した。自分の意見が生きる1票は、逆に知事を選ぶ責任もあり、重みもあるんだと分かった」と話していた。
信毎04

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VOICE!happy news特派員・yn 20歳 大学生 長野県

長野県知事選挙に合わせて行われたこの模擬選挙では、高校生や中学生がいくつかの公約を比較し、本物の投票箱を使って実際に投開票を行いました。選挙に対する興味関心にもつながるとても良い活動だと思いました。投票率をアップさせていくためには、私たちのような学生や若い人たちが投票に行くということが大きく影響すると思います。自分たちの1票も大切な1票であるという事を心におき、選挙に参加していきたいと思いました。

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