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2014.08.04 update.

希望湧く言葉 知人に力~花の絵添え贈呈 県内外で個展も~

山梨日日新聞社 | 2014月7月23日掲載

富士川町長沢の主婦町田朱美さん(72)は10年以上、「色紙絵」を作っている。色紙に花の絵を描き、「生きていくための至心」を書き添えて、悩みを持っている人や病気で入院している人に贈っている。「希望をもらえた」とお礼の手紙が届くこともあり、町田さんは「共感して喜んでくれる人がいる限り続けていきたい」と話している。
町田さんは12年前、町内のギャラリーで知人らが山野草の写真展を開く際、写真の脇に飾る色紙に花の絵を描いてほしいと依頼を受けた。絵を描いた後、自然に筆が動き、10枚ほど描いた絵のそばにすらすらと言葉を書いた。その言葉を見た知人らに最初は驚かれたが、「良い言葉だ」「すごい」と感心されたという。
その後、色紙に花の絵を描いておくと、自然に筆が進み言葉を書けるようになったという。町田さんは「言葉が降りてくる」と表現している。
これまでに描いた作品は1500点以上。「苦労って人生の力だよ 潰されず糧として生きたらいいよ」「泣きごとを言っていい 愚痴をこぼしてもいい 頑張らなくていい 唯唯だまって聴いてやるから」などがある。
個展も県内外で20回ほど開いたことがある。現在は同町青柳町のあおやぎ宿活性館で約60点の作品を展示している。町田さんは「作品から言葉の大切さを再認識してくれればうれしい。多くの人を少しでも元気づけたい」と話している。個展は31日まで。入場無料。午前10時~午後4時半(31日は正午まで)。

山日04

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VOICE!happy news特派員・樋 岳斗 21歳 大学生 山梨県

言葉というものの大事さを感じることができたので、この記事を選びました。町田さんが色紙に添える言葉はたったの一文です。しかしそれが、悩みをもっている人や病気で入院している人の心に届いています。町田さんは「言葉が降りてくる」と話しています。私はそれが良いのだと思いました。書かなくてはという義務から生まれた作品は、決して良いものになりません。自然に浮かんだ言葉こそ、多くの人に響くのだと感じています。有名アーティストの歌詞や大企業の社長の言葉だけでなく、このような身近な人々が発する言葉にも注目してみたらどうだろうかと思いました。

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