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2015.02.18 update.
この人 箱根駅伝で初の総合優勝を果たした青学大監督 原晋(はら・すすむ)さん(47)
選手指導は営業マン流
就任11年目。自身7度目の挑戦で初めて箱根駅伝を制した。「ここまでいろんなことがあったなあと、思い出していた」。目を潤ませながら、大歓声の中で宙を舞った。
指導法には、中国電力の営業マンだった経験が生きている。「一つは目標管理。競技と生活の1カ月の目標、週の目標を具体的に書かせて、進行状況をチェックさせる」。選手に責任を持たせ、自立させるのが狙い。練習も量より質にこだわる。「根性論では付いてこない。緻密さと理屈が指導の両輪」と力説する。
箱根駅伝には全く縁のない人生だった。広島・世羅高から中京大を経て、中国電力に入社。陸上部1期生だったが、5年で引退。省エネ空調機の営業をしていた2004年、世羅高の後輩に青学大監督の話を持ち掛けられた。周囲は反対したが迷わなかった。「自分が強いのか、弱いのか、分からないうちに引退した。陸上競技への後ろめたさがあったから」
最初は苦労の連続だった。「グラウンドもマイクロバスもなかった」。3年で出場権を獲得するつもりが、3年目の予選会でも大惨敗。部員の退部も相次ぎ、廃部の危機を迎えた。「乗り越えられたのは、それでも信じて付いてきてくれた選手がいたから」。卒業生への感謝を口にした。
広島弁と明るいキャラクターが特徴。「陸上をしていたカリスマ営業マンがつくったチームですよ」と周囲を笑わせた。妻と東京都町田市の寮で暮らす。三原市出身。(小西晶)
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VOICE!happy news特派員・菅 健介 19歳 広島大2年 広島県
箱根駅伝を見ると、「一年が始まったな」という気分になります。 ことしの箱根駅伝で優勝した青山学院大は、優勝後のインタビューでも監督と選手たちとの仲の良さがうかがえて、とても雰囲気のいいチームだなと思いました。 これも「カリスマ営業マン」であった原晋監督のトーク力のおかげだと思います。 これからも毎年楽しみに見ていきたいです。