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2015.09.11 update.

親子の絆結ぶホルモン

河北新報社 | 2015年5月30日掲載

科学がわかった!

親子の絆結ぶホルモン/つながり 互いに確認

人間やマウスの母子の間で絆が結ばれるのに働く物質があります。

Q どんな物質?
A オキシトシンというホルモンです。人間では脳の視床下部などで作られ、下垂体を通じて血液などに入ります。赤ちゃんがいる女性の母乳が出るのを促したり、出産する時に子宮を収縮させたりする働きがあります。男性にもあります。
Q 絆と関係するの?
A はい。人間の母子が見つめ合うと、お互いの体内でオキシトシンが増えると分かっています。マウスでは、赤ちゃんが鳴き声を上げると、母の体内でオキシトシンが分泌され、関わり合いが深まるそうです。
Q どんな役割?
A 安心感を生んだり、親しみを感じたりすることに関係しています。自分とつながりがある他者とない他者を区別するような作用もあるそうです。
Q 母子以外では?
A ペットの犬と飼い主の間で絆ができることに関わるという研究結果があります。麻布大などのチームは、犬と飼い主の様子を30分間観察し、それぞれの尿に含まれるオキシトシン濃度の変化を調べました。犬が飼い主を長く見つめると、飼い主も犬を長くなでる傾向があり、そうした交流をした後はオキシトシン濃度が高まりました。
Q 何が言える?
A 犬に見つめられると飼い主の体内でオキシトシンが分泌され、それによって飼い主が犬に触ったり話しかけたりする行動をとると、犬の体内でもオキシトシンが分泌されるという循環ができるようです。人間やマウスの母子で絆が結ばれるのと同じような仕組みが、犬と人間という異なる生物の間にもあると、研究チームは見ています。
Q 何かに役立つの?
A 他人の気持ちを読み取るのが難しい「自閉症スペクトラム障害」というコミュニケーション障害がある人たちの治療に役立つかもしれないと考えられています。有効かどうかを調べる臨床研究が東京大などで実施されています。

 

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この記事でHAPPYな気持ちになったら

VOICE!happy news特派員・hc 大学生 宮城県

 人間の母子と同じで、ペットの犬と飼い主の間にも絆を結ぶオキシトシンというホルモンが増え.るようです。私も家族といる時に自然と安心感が生まれます。我が家の犬と見つめあい触れ合うときも同じ物質が分泌され、きずなが生まれているようです。そう考えると、心がhappyになれそうです。

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