HAPPY NEWSハッピーニュース

　【茨城県＝北沢彩記者】「親子ふれあいクルーズｉｎ北海道」（上毛新聞社、茨城新聞社、下野新聞社主催、日立ポートサービス旅行企画・実施）の第２班、84組１６８人は最終日の５日午後、茨城県大洗町の茨城港大洗港区に到着した。船内レクリエーションでは、子どもらが５日間の思い出と保護者への感謝の気持ちを手紙にして読み上げた。

　「連れてきてくれたおかげで友だちがたくさんできた」と書いた高崎塚沢小３年の塚越怜さん（８）。照れくさく、やや早口で読み上げ、手紙を母の美喜子さん（36）に手渡すと、楽しい思い出がよみがえり、涙が止まらなかった。

　出発日は「同じ学校の子がいればいいのに」と携帯ゲーム機に目を落としていた。船内で一晩を共にした新たな友人と打ち解け、何をするにも一緒の仲良しグループができた。

　医師の美喜子さんは患者の容体次第で帰宅できない日もあるという。娘と共に過ごした５日間に「ずっと一緒にいられた時間が一番のぜいたく。普段はなかなか聞けない『ありがとう』の言葉も忘れない」と娘のこぼれる涙を優しく拭いた。

　絆や友情を強くした参加者は、たくさんの土産を持ち、旅を終えた。