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2015.12.03 update.

完走者に充実感

山陽新聞社 | 2015年11月9日掲載

完走者に充実感 道路の真ん中 気持ちいい

岡山市街地の道路を埋め尽くすランナーが、思い思いの目標に向かって駆け抜けた42・195キロ。ゴール後の声からは、それぞれのドラマが垣間見えた。

「沿道の応援が今までのマラソンで一番すごかった。元気づけられながら走れたのが良かった」と言うのは、自己ベストの2時間42分23秒をマークし、男子22位に入った公務員岡崎圭さん(33)=岡山市中区湊。5歳と2歳の子どもがおり「いつかは一緒におかやまマラソンを走りたい」と新たな目標を見つけたという。

3時間52分3秒で走り抜き、「サブフォー(4時間切り)」を達成したパート松原奈美さん(41)=津山市河面=は、ちょうど10度目のマラソン出場。「自己ベストを記録し、充実感でいっぱい」と笑顔を見せる。10年前にマラソンブームの高まりに影響され走り始め、「年々記録が伸びるのはうれしい。アップダウンが少なく、景色もきれいで走りやすかった」と満足そうだった。

初めてフルマラソンに挑んだ人も多い。小学校教諭菊池はづきさん(23)=岡山市中区原尾島=は、社会人1年目の記念として初開催のこの大会に参加。ボランティアの手厚いサポートと教え子の応援に感謝しつつ「通勤しているルートを走ったが車からとは見える景色が全然違った。道路の真ん中を思いっ切り走り抜ける非日常感が気持ちいい」と5時間16分48秒で見事ゴールした。

会社員太田裕介さん(52)=岡山市中区関=も初マラソン。折り返しを過ぎ、両脚のふくらはぎに違和感が出たが、4時間49分53秒で完走。「ストレッチをしては走るの繰り返し。ゴールできるか不安だったが、ペースを落とし自分の走りを取り戻した。目標の4時間半を切ることはできなかったが、来年頑張りたい」

視覚障害があるため伴走者とともに力走したのは、マッサージ治療院を営む三村晃慶さん(40)=岡山市北区本町。終盤に脚がけいれんしながらも4時間21分7秒でゴールラインを通過。過去3度のマラソンで棄権も経験していたが「『必ず完走する』との強い思いで走り抜いた。沿道から聞こえる切れ目ない応援に勇気づけられた。走れることに感謝したい」と振り返った。

会社員平井陽子さん(48)=岡山市南区西高崎=は6時間の制限時間ぴったりでフィニッシュ。脚の故障を抱え、4時間20分台の自己ベストから大きく遅れたが「第1回の記念すべき大会なので絶対にゴールして、完走メダルをもらいたかった」とほっとした表情。他県でのレース経験もあり「沿道の応援、コースも全国に誇れる大会」と地元に誕生したビッグイベントにうれしそうだった。

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VOICE!happy news特派員・かなーん 24歳 大学院生 岡山県

記念すべき第一回のおかやまマラソン。それぞれの思いを抱いて岡山のみちを駆け抜けた1万4千もの人、そんなランナーへ沿道から声援を送る人、記事で伝わる彼らの姿から勇気をもらった私。たくさんの様々な人の想いが届く、ハッピーな記事でした。

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