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2015.11.30 update.

勝ち越し 喜び最高潮

信濃毎日新聞社 | 2015年11月23日掲載

 来場所がさらに楽しみ―。大相撲九州場所千秋楽の22日、木曽郡上松町出身の御嶽海関(本名・大道久司、出羽海部屋)が新入幕の場所で勝ち越しを決めた。会場の福岡国際センター(福岡市)や上松町にファンらの喜びの声が響いた。 妻、娘と3人で同センターで応援した長野市の県職員平沢哲(さとる)さん(41)は「よかった。本来の押し相撲で危なげなく勝ってこれ以上のことはない」。本場所での応援は夏(5月)、名古屋(7月)に続く3回目といい、「来場所はさらに番付が上がり、楽しみ」と話した。

 上松町公民館では町のスポーツクラブ「木曽ひのきっ子ゆうゆうクラブ」が企画したパブリックビューイングに約60人が集まり、抱き合って喜ぶ人もいた。

 御嶽海関の母親、大道マルガリータさん(45)は取組が終わると、集まった人に「皆さんのおかげです。感謝しています」。木曽少年相撲クラブで御嶽海関の後輩に当たる同町上松中学校3年の古瀬匠君(15)は「感動した。負け越したら、町の人が元気を無くすのではないかと不安だったが、勝ってくれてすごくうれしい」と笑顔で話した。

 自宅のテレビで観戦した御嶽海関の父親、春男さん(66)は「5勝もすれば十分だと思っていたが、皆さんの応援が九州に届いたのだと思う」。年明けの初場所に向け、「さらに強い相手とやることになる。しっかり稽古してほしい」とエールを送った。

 福岡市では22日夜、九州出羽海部屋千秋楽祝賀会が開かれた。九州出羽海部屋後援会の貫正義(ぬきまさよし)会長(九州電力会長)はあいさつで、部屋の勝ち越し力士が今場所は昨年の九州場所より4人増えて10人になったと紹介し、「御嶽海さんの登場が刺激になっている」とたたえた。

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VOICE!happy news特派員・山下嵩弘 23歳 大学生 長野県

 木曽は最近、災害が続きどことなく暗い雰囲気があった。その中で御嶽海の活躍は木曽や長野県の人々を勇気づけ、元気を与えていると思う。中学、高校の同級生であり、同い年の御嶽海がここまで地域の人々の力になっているということにすごさを感じている。私も来年から社会人になる。ここまで自分自身を育ててもらった地元に、少しでも貢献し恩返しができるよう自分にできることを考え、実行していければと思う。

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