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2016.05.24 update.

安曇野ずくめ そば焼酎

信濃毎日新聞社 | 2016年4月15日掲載

安曇野市堀金三田の田尻区の農家らが、自分たちで生産したソバとコメを使ったそば焼酎「あづみ野」を作り、今月から販売を始めた。市農政課によると、市内産だけで作った焼酎は現在、ほかにないという。同市出身で、文化勲章受章者の漆芸家高橋節郎さん(1914~2007年)の作品の写真をラベルにあしらい、安曇野らしさを強調した。土産物にもなる加工品の販売を通じ、ソバの消費拡大や地元の農業振興を図る。

ソバの取引価格が落ち込むなど生産環境が厳しい中、生産意欲を向上させようと、農家の中で焼酎開発の話が持ち上がり、生産者ら20人が昨年11月、株式会社「あづみ野ファーム三田」を設立。国の「地方創生」先行型交付金などを受け、商品化に取り組んだ。佐久市の芙蓉(ふよう)酒造協同組合に製造を委託。720ミリリットル入りを2200本、300ミリリットル入りを千本製造した。

アルコール度数は25度。社長の宮沢文夫さん(71)は「ソバの香りがきつくなく、まろやかで飲みやすい」とアピールする。ラベルに使った高橋さんの作品は、1988年作の漆屏風(びょうぶ)「星座煌煌(こうこう)」で、市内の安曇野高橋節郎記念美術館に展示されている。羽ばたく鳥のようなデザインが特徴。北アルプスを思わせる山並みも表現されている。

税別価格は720ミリリットル入りが1900円、300ミリリットル入りが950円。同社(☎0263・73・4524)と市内の中島酒店(☎0263・72・4424)で販売。今後、市内の宿泊施設や直売所などにも販売先を広げる計画だ。

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VOICE!happy news特派員・沖菜津美 20歳 短大生 長野県

安曇野市内産の材料だけで作られた初めての焼酎ということで気になった。また、焼酎の原料が米だけでなく、そばも使われていることに驚いた。製造のきっかけは、そばの取引価格が落ち込むなど生産環境が厳しい中、生産意欲を向上させようと作られたとのことだ。今後は安曇野市を代表する特産品になればいいなと感じた。地元なので、自分もぜひ飲んでみたい。

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