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2016.05.16 update.
県内出身の学生らが8月17日、「信州帰省フェス」と名付けた初のイベントを長野市で開く。県外に進学した学生が多く帰省する夏休みに合わせ、音楽や食、雑貨などを楽しみながら信州の魅力を再発見する機会を―と、下高井郡山ノ内町出身で慶応大総合政策学部3年の山本恵花(あやか)さん(20)が提案した。目標来場者数は千人。山本さんら学生8人が実行委員会を結成し、準備を進めている。
当日は、長野市のホクト文化ホール(県民文化会館)と隣接する若里公園を会場に、信州の食や雑貨品を紹介するマーケット、音楽ライブ、県内企業と連携したアクセサリー作り体験といったワークショップ(参加型講座)などを開く計画だ。月内には詳細を固め、専用サイトで呼び掛ける予定。
山本さんは飯山北高校(飯山市、現飯山高)3年だった2013年、県出身の学生らが東京・渋谷に集った「第1回信州若者1000人会議」で、北陸新幹線(長野経由)飯山駅開業を見据えた地域の活性化策を提案し、最優秀賞の「信州若者賞」を受けた。同会議は「文化祭みたいににぎやかで、すごく楽しかった」と今も忘れられない。
14、15年の1000人会議は運営側に回った。その中で、やりたいことが明確で志の高い参加者が中心となっているのを感じ「普通の大学生には敷居が高いんじゃないか」と考えるようになった。「楽しいことをして、もっとたくさんの人に長野っていいよね、と思ってもらうきっかけをつくりたい」と、帰省フェスを思い付いた。
昨秋、高校の同級生や1000人会議を機に知り合った友人らと準備を始めた。実行委のメンバーは信州大、お茶の水女子大、東洋大、文教大などの学生ら。山本さんは「帰省フェスを毎年続けて、いつか県外に進学した学生がフェスに参加するために帰省を1日早めたり延ばしたりしてくれるようになればいい」と話している。
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VOICE!happy news特派員・阿部将大 22歳 大学生 長野県
私は地元を離れて今の大学に進学しました。進学後、よく出身地に関するやり取りをすることがあります。その質問に答えるたびに、私は地元について何も知らないと思い知らされます。しかし、同時に地元のことをもっと知りたいとも思います。こうして地元を離れることで、私の「地元愛」は育まれました。熱い地元愛で頑張る大学生の姿を伝える記事に触発され、私自身も故郷に思いをはせる良いきっかけになりました。