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2016.10.11 update.

ボランティア活動の司書 修理、復旧に全力

長崎新聞社 | 2016年10月5日掲載

落雷による火災で8月初めから休館が続く諫早市立森山図書館(森山町)。被害を免れた同館施設を利用し、11月までの部分再開へ復旧作業が進んでいる。水ぬれした本の仕分けや修理、消毒、書架への分類-。本に関する専門業務が多いため、これまで県内外の図書館司書延べ300人近くがボランティアで応援。休日返上で駆け付けた思いは「一冊でも助けたい」-。

10月3日朝。エプロンとマスク姿の司書たちがページの上下に残る黒いすすをサンドペーパーやはけで黙々と取り除いていく。児童書、一般書、文庫、雑誌-。火災前、展示室だったスペースに木製の本棚が種類別に並ぶ。エタノールを含んだ布で本の表面を丁寧に拭き取り、あいうえお順に手際良く並べていた。

参加したのは県立長崎図書館をはじめ、長崎、大村、平戸、南島原、五島、西彼時津、佐賀県嬉野各市町の公立図書館に勤務する55人。長崎市立図書館の原賀慎妃さん(38)は、司書の学習グループ「本図(ほんと)会」の呼び掛けで2回目の参加。「終わりの見えない作業。背表紙の角に入り込んだすすは取りにくいけど、白い状態に戻したい」と段ボールの本の“山”を見つめた。

火災後、蔵書約12万冊のうち、開架図書9万冊の3割が廃棄処分と予想されたが、司書による選別と修理を経て、約2万冊にとどまる見込み。11月までの部分再開では、同館南側の展示室とホールを開架室に、隣接する和室を閲覧室に充てる。

すでに市内6館と共同の図書貸し出しシステムなどは復旧。森山図書館の森康則館長は「専門知識を持つ司書でないと難しい仕事。多くの方の粘り強い応援であと一歩までにこぎつけた」と話した。

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VOICE!happy news特派員・taka 22歳 会社員 長崎県

落雷による図書館の火災で、消火活動により濡れて使えなくなりそうな本を、司書のボランティアの方で補修して、9万冊のうちの3割が廃棄予定だったのが、2万冊まで減らすことが出来たそうです。人の力ってすごいとあらためて思いました。 一日でも早く復旧する事を願いたいです。 ボランティアをしようと友達に誘われることがあり、今まで断っていたのですが、機会があれば参加したいと思います。

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