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空き家活用してにぎわう池田に

信濃毎日新聞社 | 2016年11月16日掲載

空き家活用してにぎわう池田に 住民有志10人 街づくりプロジェクト 活動第1弾 27日にイベント 改装した元旅籠で詩の朗読や踊り

池田町の有志10人が、町屋などの空き家を活用した街づくりをしようと「街なかににぎわいを!プロジェクト」を発足させた。活動の第1弾として、池田の商店街にある古民家兼店舗を改装したギャラリー兼飲食店「シピリカ」(旧吉野屋書店)を会場に27日、詩の朗読と舞踊、音楽などを組み合わせたイベント「光を浴びて」を開く。「街中にたくさんの人を呼び込もう」と意気込んでいる。

プロジェクトの呼び掛け人で代表を務める中村光夫さん(70)=池田=によると、池田町には歴史ある町屋などの古民家が多数あるが、年々空き家になっているという。これらを資源と捉え、活用してにぎわいを創出しよう―と仲間に声を掛け、大学生や音楽家、地域おこし協力隊員らが賛同した。

シピリカの建物は築約160年の元旅籠(はたご)で、黒くすすけた太い梁(はり)が見える吹き抜けの空間が特徴。書店などに使われ、2011年から地元の工芸家らが改修、現在はカフェを併設したギャラリーになっている。工芸や美術の拠点として、映画の上映会や音楽会の会場にも活用してきた。

27日のイベントで朗読する詩は、中村さんが同店で購入した絵から着想を得て創作した。この詩の世界観を県内外の舞踊家や音楽家らが表現する。プロジェクトメンバーが台本を作り、照明などの演出も担う。13日にメンバーがシピリカでイベントの打ち合わせをした。中村さんは「今回のイベントを機に、空き家を活用したにぎわい創出を町内に広めていきたい」と話していた。

イベントは午後3時開演。50人限定で、1人1500円。終了後に会費千円で交流会を開く。問い合わせはシピリカ(☎0261・25・0143)へ。

【写真】中村さんの詩の基になった絵の説明を聞き、イベントについて話し合うプロジェクトのメンバー

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街中ににぎわいを創出しようと発足されたプロジェクトは、古くから伝統のある建物を有効活用し、新しいものをつくり出す素晴らしい取り組みであると感じました。町屋や古民家などを改装し、ギャラリー兼飲食店とするだけではなく、その会場で様々なイベントを開催することで池田町を訪れてくれる人が増え、1度で2度楽しめる取り組みであると思います。これからの空き家問題の取り組みの良い事例になるのではないかと思いました。

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