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健康体操でもっと元気に 新上五島町職員 今川さんが講座

新上五島町職員の今川広太さん（５４）はストレッチやサーキットトレーニングの動きを組み合わせた健康体操講座を同町奈良尾郷の奈良尾総合体育館で主宰。「手軽に筋力を鍛えて健康増進につなげてほしい」と参加を呼びかけている。

同体育館フロアに午後８時ごろ、「大きな古時計」のメロディーが流れ、十数人の参加者が円になって踏み台昇降や、ゴムチューブを伸ばすサーキットトレーニングをこなしていく。「自分のペースでやりましょう」。今川さんが参加者に声を掛けながら動きを指導する。

今川さんは同町出身。中学時代から陸上長距離に取り組み、都内の大学卒業後、帰郷し町職員になった。

人口減少に伴い、古里のスポーツ活動が衰退していくことを懸念し、２００７年６月、町民の自主運営による総合型スポーツクラブの立ち上げに参加。大学時代取得した体育の教員免許の知識を生かし、中高年向けに健康体操の指導をボランティアで始めた。

体操は季節ごとに内容を変え、自宅で一人でできる内容。体育館の中をゆっくり走ることもある。講座が始まった当初から参加している同郷のパート、入江石恵さん（７９）は「足の痛みが解消され歩行が楽になった。明るい雰囲気も魅力の一つ」と話した。

講座は毎週火曜日午後８時から。参加費は高校生以上が年会費千円と月会費２００円、中学生以下は年５００円と月１００円。問い合わせは奈良尾総合体育館内の事務局（電０９５９・４４・０６８５）。