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2016.12.13 update.

賀状に時代の波 実感

中国新聞社 | 2016年11月27日掲載

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広場 賀状に時代の波 実感 無職 杉山恒子 80歳

今年も年賀状を書く季節がやって来た。主人が亡くなってからは、賀状を書く枚数も極端に少なくなった。

そして、普段、メールや電話で近況が分かっている人とは、賀状のやりとりをやめようということになった。

枚数は少なくなったが、「賀状を一から書くのは大変だ」との気持ちが先立ち、毎年お世話になっている印刷屋さんにお願いした。

出来上がったので取りに行くと、店主が「注文は以前に比べると10分の1に減ってしまった」と嘆いた。

その店は100年近い老舗だが、「今ではコンビニ、スーパー、ホームセンターなどで印刷した賀状が安く手に入り、パソコンでも個性ある賀状を印刷できる。このご時世では仕方がない」と店主は諦め顔だ。

出来上がった赤いニワトリの賀状を眺めながら、3年後は私のえとが来るんだと気付いた。これからは、一年一年を大切に生き、老舗の灯が消えないように、毎年印刷をお願いしようと思っている。(広島市佐伯区)

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VOICE!上田佑希 21歳 大学生 広島県

  年賀状に限らず、季節のあいさつや手紙を最後に書いたのはいつだったか。スマホやパソコンで瞬時に連絡がとれるこのご時世、あえて筆をとることは大切な人とのつながりを改めて実感する良い機会ではないかと思いました。離れて暮らす家族や友人に、数年ぶりに年賀状を送ろうと思います。

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