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2017.02.08 update.

甘いニンジン 被災者元気に

河北新報社 | 2017年1月25日掲載

甘いニンジン 被災者元気に/青森の高等養護学校、今年も南三陸へ発送

東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の仮設住宅の住民向けに、青森市の青森第二高等養護学校の生徒らが、校内で育てたニンジン約250本とニンジンを使った瓶入りのミックスジュース50本を発送した。

発送したニンジンは、生徒が昨年8月ごろから校内の畑で育ててきた。雪が降るなどして冷たくなった土で育ったため、糖度が高く甘いという。

ミックスジュースは、同校のニンジンと五所川原農林高(五所川原市)のリンゴで作られている。

発送の準備には生徒15人が参加。瓶ジュースを緩衝材で巻いたり、ニンジンとジュースを箱詰めしてトラックに積み込んだりした。ニンジンは南三陸町のNPO「みらい南三陸町支援クラブ」を通じて、同町の仮設住宅に届けられる。

南三陸町にニンジンなどを発送するのは、今年で5年目。同校3年の山田智志さん(17)は「被災地はまだまだ大変だと思うけど、甘いニンジンを食べて頑張ってほしい」と話した。

【写真】雪の下で育ったニンジンを収穫する生徒ら
    1本ずつきれいにしたニンジンを丁寧に箱に詰めた

河北トリミング済み

この記事でHAPPYな気持ちになったら

VOICE!平田真莉子 21歳 大学生 宮城県

「甘いニンジン 被災者元気に」。見出しにひかれ文字を追うと、ポッと温かい気持ちが待っていました。

東日本大震災から6年。育てたニンジンと、ニンジンを使ったミックスジュースを宮城県南三陸町の被災者に送る青森県の高校生たちの姿に、ひたむきな思いを感じました。

送られた青森のニンジンは、降った雪が土を冷やし、強い甘みに仕上がっているとか。「あの日」は寒い夜でした。今年も悼む人々を、甘みがそっと癒やしてくれる―。そう思いを巡らすとジンと胸に響く記事でもあります。

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