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2017.05.18 update.
移動サポート事業開始 車の利用希望者に運転手を紹介 上島 高齢者らの交通確保
タクシーのない上島町で住民が支え合って交通手段を確保する移動サポート事業「こまなん自動車」が26日、始まった。協同組合や個人所有の車両に乗る人と運転する人をマッチングする仕組みで、高齢者らの新たな移動手段として期待される。
町内の企業「困ったことはなんですか」(白川誉代表、こまなん)が、リクルートホールディングス(東京)の「新規事業開発室 あいあい自動車」のシステムを活用。導入サポートを受けた。西日本では初めての試みという。
車を持たなかったり、免許を返納したりした町民らでつくる町自動車管理協同組合(中林運雄組合長)の加入者や個人が、こまなんのコールセンターに利用希望を伝えると、組合や個人の車両を目的地まで運転する登録運転手を紹介。利用は15分600円で、年末年始以外の午前8時から午後7時まで。
ガソリン代など維持費は所有者負担で、組合の車両は現時点で3台。こまなんの登録運転手は 1~2人常駐し今後、町民から幅広く募る。
こまなんは2年前から、町内へのタクシー導入を検討。コストや利用者の料金負担などの面から、このシステムを採用したといい、白川代表は「高齢者や子育て中の母親らにとって低料金で使いやすく、町民が運転手として働けるメリットもある」とする。観光客向けに、レンタカーに運転手をマッチングする事業も夏ごろまでに始めるという。
26日は同町生名の町生名地域交流センターで出発式があり、約50人が出席 。宮脇馨町長が「高齢化が進む町内では多様性のある交通手段確保が必要。町営の路線バスなども柔軟に対応していきたい」とあいさつ。組合所有車両のお披露目などがあった。(月岡岳)
【写真】組合所有車両のお披露目などがあった移動サポート事業の出発式=26日午後、上島町生名
愛媛新聞社提供
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VOICE!上源 21歳 大学生 愛媛県
高齢者による交通事故が多発している今、必要なのは高齢者が免許を返納したあとも移動に困らないだけの交通手段だと思います。この移動サポート事業は、その選択肢の一つになりうる、とてもすばらしいことだと思います。