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2017.06.21 update.

大声援V後押し

産経新聞社 | 2017年5月28日掲載

代々木「ホームの雰囲気」 ブレックスBリーグ制覇 大声援V後押し

ブレックス、堂々の頂点―。東京・国立代々木競技場で27日行われたバスケットボールBリーグのチャンピオンシップ(CS)決勝で、接戦の末、川崎ブレイブサンダース(中地区1位)を撃破して優勝を決めた栃木ブレックス(東地区1位)。県内から詰めかけた大勢のファンの熱い声援に後押しされ、チーム一丸となってティファニー製のトロフィーを獲得した。

この日、会場には超満員の1万144人が詰めかけ、ブレックスのファンの声援が響いた。トミー・ブレントンが「ホームのような雰囲気を作ってくれた」というように、県内からも大勢のファンが来場し、チームを後押し。宇都宮市から家族と友達と訪れた小学5年、大野龍吾君(11)は「選手たちが格好良かった。将来はバスケットボール選手になりたい」と目を輝かせた。

前半を6点リードして折り返しながら、第3クオーター(Q)に逆転され、第4Qは逆に4点を追う展開に。両チーム一歩も譲らぬ熱戦で一進一退を繰り返したが、残り3分を切ってジェフ・ギブスが連続ゴール。東京都調布市、会社員、村田陽子さん(44)は「応援してきてよかった。優勝した瞬間、仲間7人でハイタッチをした。ギブスの捻挫(ねんざ)がスラムダンクの桜木花道のようで泣ける。私のMVPはギブス」と話した。

そして迎えた優勝の瞬間。ファンも一斉に立ち上がり、抱き合って涙を流して喜び合った。

足利市の会社員、板橋信行さん(56)は「7年以上前からブレックスを応援し、この1年間ずっとこの日を待っていた。優勝した瞬間は目頭が熱くなった」。宇都宮市の会社員、井橋雄一郎さん(26)は「千葉、三河、川崎を倒して完全優勝。古川(孝敏)の強い守備とシュートの決定率が最高だった」と興奮が冷めなかった。 (豊嶋茉莉、斎藤有美)

  ◇

○トーマス・ウィスマン監督「乗り越えなければいけない相手に勝ち、チャンピオンになった。このチームはハートが強く、素晴らしい。厳しい試合でも諦めなかった。栃木は素晴らしい、特別な環境」                         

○古川孝敏「本当にこのためにやってきた。サポートしてくれたみなさんに感謝したい」

○ジェフ・ギブス「素晴らしい気分。今季から加わって、一員となれて、うれしく思う」

   ◇

○佐藤栄一市長「われわれ50万市民の誇りであり、これ以上ない喜び。選手とフロント、そして日本一のファンが一丸となって成し遂げた快挙」

◇◆PV3000人歓喜

Bリーグ初代王者に輝いた栃木ブレックスには地元・宇都宮からも熱い声援が送られた。宇都宮市江野町のオリオンスクエアで27日、試合を生中継するパブリックビューイングが行われ、約3千人のファンで会場を埋め尽くした。

最後まで逆転してはすぐに逆転される展開に声援のボルテージはどんどん上がり、2人の娘と来た益子町の会社員、関沢みわ子さん(46)は「逆転、逆転で感動的な試合。ずっと泣いていました。ギブちゃん(ジェフ・ギブス)の活躍、ライアン(ロシター)の気合がたまらない」と興奮。第4Qで逆転される展開に心配したという宇都宮市の小学6年、飯島暉久(あきひさ)君(12)は「迫力があった。古川(孝敏)選手のように3ポイントシュートを決めたい」といい、ミニバスケチーム「明保ライトニング」の仲間と声援を送った。

試合開始2時間前に来場した宇都宮市の斎藤直子さん(39)は夫と5歳と3歳のきょうだいを連れて最前列で観戦。「見応えがある試合だった。楽しかった」と笑顔だった。

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VOICE!ナツミ 22歳 大学生 東京都

私はこの白熱した試合をテレビの生中継で視聴していたが、終盤までシーソーゲームが続き手に汗を握った。テレビ越しに選手たちの熱気が伝わり、この記事から会場で応援していた観客も選手たちと同じくらい興奮し、感動していたことが読み取れた。バスケと言えばNBAの印象が強いが、私自身もバスケを中学の頃からしているので、このBリーグをきっかけに日本のバスケ競技にも注目が集まり、国内にスラムダンク以来のバスケブームが起こるとうれしいと感じた。そして、そんな未来はきっとすぐ近くまで来ている。

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