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2017.09.27 update.
「107系」第3の”人生” JR東日本 上信電鉄に譲渡
9月下旬での引退が発表されたJR東日本の「107系」車両が上信電鉄(高崎市)に有償譲渡されることが28日、分かった。来年度以降に普通列車で運用される。塗装やラッピングを施し、白地に桃色と緑色の線が入った外見は変更される予定だ。
上信によると、譲渡されるのは6編成12両。うち2編成4両が23日にJRの線路から上信の線路へ移された。残りは10月に移す。同社が車両を導入するのは「7000形」を新造した2013年以来で、JR東からの譲渡は初めて。
保有車両が老朽化している上信は、1編成2両で運行できる107系に着目し、JRと協議を進めていた。JR東日本高崎支社によると、JR側で引退車両を保存する予定は今のところないという。
107系は、かつて県内を走った165系の部品を有効活用して1988年に製造が始まった、JR東発足後初の自社製造車両。ラッシュ時の乗り降りを円滑にするため乗降用扉を三つ設置し、ロングシートを採用した。25年以上にわたって活躍した車両が上信で「第3の人生」を送ることになった。
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VOICE!まる 26歳 会社員 群馬県
引退した電車が地方の私鉄で再スタートを切る――私の地元を走る私鉄も、実は中古車両を改造したものだったと知ったのは大学生のころ。進学した東京の大学近くを走る京王井の頭線の中古車両が、群馬で「第2の人生」を送っていた。高校時代、毎日その電車に乗っていた私は、何も知らずに乗っていたその電車の過去や、かつて東京で乗せていたであろう人々のことを考えたりしていたことがあった。この記事を読んで、その当時のことを思い出した。この電車に乗っていた人、これから乗る人、たくさんの人のさまざまな思いを乗せて、長く活躍してほしいと思う。