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2017.11.29 update.

飲食店続々 遠野に新風

河北新報社 | 2017年10月22日掲載

飲食店続々 遠野に新風/若手経営者 地域活性化に貢献/GSを再生 特産亜麻豚 ピザ手頃に/「新たな交流の場目指す」

 遠野市中心部でここ1年半ほどの間に、若者が経営する飲食店の出店が相次いでいる。まちに新風を吹き込もうと、店構えや料理はどれも個性的。これまでの遠野にはなかった店舗で、新たな社交場になりつつある。

 廃業したガソリンスタンドを再生して7月に開店したのが「ノート」。スパイシーなカレーやアジア料理、自家焙煎(ばいせん)コーヒーが売りだ。夜はアルコール類も提供して「酒場」に変身する。

 店主でファッションデザイナーの松田成人(なるひと)さん(41)は、東京でモデルやバイヤーの仕事を約20年経験してきた。自ら選んだブランド服をアウトレット価格で販売するスペースも設けた。

 松田さんは「自分の好きな料理や洋服を遠野で紹介したかった。市外からも人が集まって交流できる店を目指す」と意気込む。

 「コヨミーナ」は2016年4月、市街地の広場にオープンした。遠野緑峰高で同級生だった菅田幹郎さん(32)と高室信也さん(32)が切り盛りする。

 遠野特産の「亜麻豚(あまぶた)」などを使った肉料理がメインで、ワインや地元の日本酒、地ビールがそろう。調理担当の菅田さんは「地場の食材を使うのはもちろん、パーティーやイベント利用に応えることで地域活性化に貢献したい」と話す。

 JR遠野駅前で16年12月に営業を始めたイタリアンバル「イッテミッカ」は、手頃な価格でワインとピザが楽しめる。店名の通り、気軽に立ち寄れる店として若者でにぎわう。

 運営会社社長の栄(さかえ)智憲さん(32)は「市内には居酒屋やスナックが多く、ひと味違う店を構えれば十分チャンスがある。外食の選択肢が増えれば、お客さんも喜ぶはずだ」と後に続く出店の動きを期待している。

【写真】客と談笑する松田さん(左)。店の内装には地元産カラマツを使用した

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VOICE!佐野量子 20歳 大学生 宮城県

 私はこの遠野についての記事を読み、新鮮さを感じ、共感を抱きました。私は仙台出身で、夏休みなどによく家族で遠野を訪れていました。去年の夏はSL列車に乗り、遠野の美しい田園風景を楽しみました。その際には、記事にある新しいお店を見つけることができませんでしたが、若者経営の個性的なお店は新鮮さと意外性があっていいと思いました。特に、地元の食材を利用することは、地域の活性化にもつながる、素晴らしい取り組みだと思います。町の方や市外からの旅行客のエネルギーにあふれる場になってほしいと思いました。

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