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2017.12.28 update.

福島の桜 京都に植樹

福島民友新聞社 | 2017年12月16日掲載

◆福島の桜 京都に植樹 
◆大覚寺 復興の思いつなぐ 

 平安時代初期に嵯峨天皇の離宮として建立され、桜の名所としても知られる京都市の大覚寺に15日、本県で育てられた桜の苗が植えられた。全国で本県の桜の植樹に取り組む「ふくしまサクラモリプロジェクト」の協力で実現。植樹には地元小学生も参加し、本県復興の願いがこもったソメイヨシノの幼木が、京都の地に根を下ろした。

 大覚寺は、約400本の桜が並ぶ京都の桜の名所の一つとして知られるが、桜の老化が進み、来年開かれる60年に1度の法会を前に桜の植樹を計画した。同寺の伊勢俊雄執行長の知人で、綾瀬はるかさんが主演したNHK大河ドラマ「八重の桜」でプロデューサーを務めた内藤慎介氏(NHKエンタープライズエグゼクティブ・プロデューサー)が中心となって取り組む同プロジェクトの趣旨に賛同、本県で育てられた18本の桜の植樹が決まった。

 植樹式には、地元の嵯峨小の5年生89人のほか、伊勢執行長、門川大作京都市長、「八重の桜」を通じて本県とつながりのある学校法人同志社の八田英二総長、俳優の井浦新さん、女優の三根梓さんらが出席。門川市長が「人の記憶は必ず風化する。桜を通じて福島といつまでも心をつないでほしい」とあいさつ。児童らが同寺の大沢池周辺に苗木を植えた。

 植樹を体験した同校の下川大地君は「早く福島県が復興してほしい。多くの人たちが見に来てくれるようになればうれしい」と期待を寄せた。植樹式にも出席した内藤氏は「桜の植樹は企業などの協力もあり、大きく広がり始めた。(植樹された)桜が咲き始めた時に福島をまた思い出してくれる。そんな存在になってほしい」と語った。

[ズーム] 大覚寺 京都市右京区にある真言宗大覚寺派の総本山。平安初期建立の嵯峨天皇の離宮が前身で1200年を超える歴史がある。60年に1度、嵯峨天皇が書写したとされる般若心経を公開する法会を開催。来年は書写から1200年の節目。

◆桜の苗を植樹する(右から)三根さん、八田総長、門川市長、伊勢執行長らと子どもたち=京都市・大覚寺
◆大覚寺で行われた植樹の参加者ら=京都市・大覚寺

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VOICE!大竹晃司 21歳 大学生 福島県

 福島と京都はNHK大河ドラマ「八重の桜」でつながりがあると思います。この桜の植樹をきっかけに、福島にある数多くの桜の名所を京都の人に知ってもらい、京都にある桜の名所を福島の人が教えてもらうなど、交流がさらに深まっていくと良いのではないでしょうか。

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