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2015.05.27 update.
「15」の勇姿待ってた 黒田初登板 紙掲げ歓喜の渦
帰ってきた背番号15の勇姿に、真っ赤に染まった球場は歓喜の渦に包まれた。広島東洋カープの黒田博樹投手(40)が8年ぶりに広島のマウンドに立った8日、マツダスタジアム(広島市南区)に約2万3千人のファンが集まった。完璧な投球に酔いしれ、24年ぶりのリーグ優勝に期待を膨らませた。(加茂孝之、浜村満大)
「われわれは共に闘ってきた。今までもこれからも」「君が涙を流すなら、君の涙になってやる」―。試合前、右翼席のファンが声を上げた。2006年にフリーエージェント(FA)権を得た黒田投手の残留を願い、旧広島市民球場に掲げられた横断幕のフレーズだ。この日は続きがあった。「おかえりなさい、カープのエース黒田博樹」。感謝の言葉と同時に、赤で「15」と描いた紙が揺れた。
一回、マウンドへ上がる黒田投手を、割れんばかりの拍手と歓声が出迎えた。呉市の高校3年藤本朱音さん(18)は「本当に帰って来てくれたんだ。一球一球をまぶたに焼き付けたい」と見詰めた。
この日、午前10時の開門を待つファンが球場前に長い列をつくった。午前5時すぎから並んだ呉市の会社員片本美祝(みのり)さん(33)は「何週間も前から楽しみで昨夜は眠れなかった」。大阪府河内長野市の無職岡室里士さん(67)も「テンポよく打者を打ち取る姿が気持ち良かった。徹夜して並んだかいがあった」と喜んだ。
五回途中までの39球で、一人も走者を出さない完璧な投球。広島市南区の会社員松岡建次さん(51)は「無駄な球がない。10勝以上は勝てるはずだ」とうなった。降板時にはスタンドへボールを投げ入れるサービスも。キャッチした安佐北区の会社員楢崎隆広さん(26)は「無我夢中でつかみ、頭が真っ白になった。一生の宝物」と興奮していた。
カープは無失点リレーでヤクルトを下し、黒田投手の復帰戦を白星で飾った。広島市中区の歯科助手増山依里香さん(30)は「鳥肌が立った。おとこ気あふれるプレーで優勝に導いてほしい」と期待を一気に高めた。
【写真説明】右翼席で「15」と描かれた紙を掲げ、黒田投手を出迎えるファン(撮影・浜岡学)
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VOICE!happy news特派員・菅 健介 20歳 広島大3年 広島県
黒田が本当にカープに帰ってくるということに、カープファンは大声を上げて喜んだのではないでしょうか。
数十億というオファーを断ってでも広島に帰ってきてくれたその『男気』は多くの感動を呼びました。
現在カープは思うように勝てない試合が多く、我慢する状況が続いていますがこの男気に報いるためにも今年は優勝してもらいたいです!
僕も一カープファンとして応援し続けます。