BACK INDEX

HAPPY NEWSハッピーニュース

2015.07.28 update.

1000年続く伝統 ネット発信へ

信濃毎日新聞社 | 2015年6月29日掲載

塩尻市洗馬の槻井泉(つきいずみ)神社の神職や氏子らが、神社の一連の神事をネットで発信し、若者や区外の人を呼び込もうとする取り組みを進めている。高齢化などで深刻化する神事への参加者の減少に歯止めをかけ、地域を盛り上げようとの狙いだ。
平安時代に創建され、千年ほどの歴史を持つ同神社。年に7回の神事があり、今年5月の例祭から神職の浅田みづ江さん(47)=松本市神林=が中心になってその様子を記録し始めた。25日に行われた「夏越大祓(なごしおおはらい)」では、前日に10人ほどの氏子らが集まって行ったカヤ刈りから、カヤを束ねた茅(ち)の輪作り、当日の神事の様子などをデジタルカメラに収めた。
神社には高遠藩主から譲り受けたとされるよろいやかぶと、古文書などが「宝物」として保管されており、記録を兼ねて拝殿に並べ、氏子らに説明する機会も設けた。来年は神社の神事を網羅したホームページを開設する予定。デジタルカメラを手に撮影に走り回る浅田さんは「地元だけでなく地区外の人たちにも興味を持ってもらい、歴史ある神社、神事を後世に伝えていきたい」と意気込む。
26日には近くの洗馬小学校の1、2年生65人が生活科の地域学習の授業で訪れ、氏子総代らから説明を受けて茅の輪をくぐった。「昔は神事の参加者が足りなくなるようなことは考えられなかった」と、総代長の原田徳明さん(73)。大勢の子どもたちでにぎわう境内に目をやり、「新たな情報発信で若者を呼び込めればいい」と話した。
写真・文 米川貴啓

2015062906

この記事でHAPPYな気持ちになったら

VOICE!happy news特派員・やざわ 19歳 短大生 長野県

ネットで地域の情報発信することの魅力は、地域外の多くの人にも知ってもらえることではないでしょうか? また、情報発信により、若者を呼び込み活性化するきっかけとなるだけでなく、発信側がその地域のよさを再確認することできるのではないかと思います。 こうした情報により、地元やほかの地域のよさを知ることだけでなく、自分の地域について情報発信してみることもよいのではないかと思いました。

HAPPY NEWS SHARE RANKINGHAPPY NEWS facebookシェア ランキング