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サケ、帰ってきたよ！／仙台・七北田川を遡上

仙台市北部を流れる七北田川で、遡上（そじょう）するサケの姿が見られ、地元で話題を呼んでいる。
中流域の泉区松森付近の浅瀬には、体長６０センチ近い雌雄十数匹が産卵場所を求めて集まってくる。長旅で全身傷だらけになった体をくねらせ、さらに懸命に上流を目指すサケもいる。
七北田川はかつて水量が多く、魚影が濃かったが、近年はサケの姿が見られなくなっていたという。
再び姿を現したのは５、６年前。流域では以前から自然保護団体や地元の小学生らがサケの放流に取り組んでおり、「稚魚が回帰している可能性は高い」（県水産業振興課）という。
サケを見守る泉区鶴が丘の自営業藤沢定幸さん（６４）は「力を振り絞って子孫を残そうとする姿に感動した」と話した。

【写真】傷だらけになりながら上流を目指すサケ＝仙台市泉区松森の七北田川