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2017.07.04 update.

愛情深くシンシン子育て 上野の赤ちゃんパンダ

福島民友新聞社 | 2017年6月14日掲載

元気に母乳ごくごく 愛情深くシンシン子育て 上野の赤ちゃんパンダ

上野動物園(東京都台東区)は13日、誕生から丸1日たったジャイアントパンダの赤ちゃんと母親のシンシン(11歳)について「元気な鳴き声を上げている。母乳を飲み始め、安定した子育てができている」と明らかにした。

動物園によると、シンシンは出産から飲まず食わずで、ほとんど寝ていないので疲れた様子はあるが、赤ちゃんを気遣い、胸に抱いて温めたり、体をなめたりして世話をしている。赤ちゃんが乳首に吸い付く姿が定期的に見られ、おなかをすかせて鳴く様子もないため、母乳を飲めていると判断している。

赤ちゃんの性別や正確な体重は調べられていない。今回は双子ではなく1頭のみの出産と判断したという。

福田豊園長は「シンシンの子どもの扱いを見ていると、出産が2回目なだけに落ち着いていると感じる」と話した。シンシンは12日午前、5年ぶりに赤ちゃんを出産した。赤ちゃんパンダは生後しばらく、不安定な状態が続くことから、動物園は24時間態勢で観察を続けている。

動物園では13日、父親のリーリー(11歳)が赤ちゃん誕生後、初めて公開された。パンダ舎奥の非公開エリアでは母子が過ごしており「赤ちゃんが生まれました!静かに見守ってね」との掲示も。来園した子どもたちは「赤ちゃんがいるんだって」「静かにね」と話しながら、竹を食べるリーリーを眺めていた。

上野のデパート パンダバルーン

松坂屋上野店(東京都台東区)は13日、上野動物園でジャイアントパンダの赤ちゃんが誕生したことを記念し、パンダの顔の形をした巨大なアドバルーンを披露した。午前10時から午後6時まで掲げる。15日まで。

バルーンは球形で3種類あり、最大直径約2メートル。屋上から最高30メートルの高さまで揚がる。この日は「赤ちゃんパンダおめでとう」の掛け声で、大きく膨らんだ三つのバルーンはゆっくりと空に舞い上がった。

赤ちゃん誕生、経済効果267億円 楽天優勝上回る

上野動物園(東京都台東区)で12日に誕生したジャイアントパンダの赤ちゃんが都にもたらす経済効果が、年間約267億円に上ると、関西大の宮本勝浩名誉教授(理論経済学)が推計した。宮本氏は「プロ野球チームの優勝時に匹敵する驚くべき高さだ」と話している。

宮本氏は上野動物園で初めてパンダが公開された1972年に着目し、72年度~73年度にかけての入園者の増加率47・2%を使い試算。赤ちゃん誕生で、2016年度の入園者より180万人以上多い約565万7千人が訪れる可能性があるとした。

日帰りの人や都内で宿泊する人の入園費や飲食費、交通費などの他、関連施設の従業員などの所得増加も分析し、波及効果を算出した。

和歌山県白浜町の「アドベンチャーワールド」ではパンダの出産が相次いでいるが、入園者は近年、100万~115万人で推移している。宮本氏は「都心は人口が多いため、上野動物園のパンダの方が経済効果は大きい」と指摘。同氏が13年、プロ野球の楽天がパ・リーグを初制覇した際に推計した宮城県への約230億円を上回る数字となった。

写真説明=右手で出産した赤ちゃんを抱くジャイアントパンダの母親シンシン。室内に設置した赤外線カメラで撮影した=13日、東京・上野動物園(東京動物園協会提供)

写真説明=(上)赤ちゃんパンダの誕生から一夜明け、東京・上野動物園で記念撮影をする来園者=13日午前

写真説明=(下)松坂屋上野店の屋上で膨らんだパンダのアドバルーン=13日午前、東京都台東区)

 

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VOICE!大竹晃司 21歳 大学生 福島県

上野動物園は13日、誕生から丸1日たったジャイアントパンダの赤ちゃんと母親のシンシンについて「元気な鳴き声を上げている。母乳を飲み始め、安定した子育てができている」と明らかにした。赤ちゃんパンダの誕生が東京都にもたらす経済効果は年間約267億円に上ると、関西大の宮本勝浩名誉教授が推計した。これは「プロ野球チームの優勝時に匹敵する驚くべき高さだ」と話している。このことから、上野動物園のパンダは1972年にカンカンとランランが来園以降、いまだに多くの人々を魅了し続ける存在であることがうかがえる。私自身はパンダを直接見たことはないが、メディアを通してその愛くるしい姿や行動を見て心がハッピーになった。この赤ちゃんパンダが元気で、早く大きく成長してくれることを願い、その姿を見に行きたいと思う。

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