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2015.09.02 update.

里子206人 羽ばたけ

上毛新聞社 | 2015年年8月14日掲載

里子206人 羽ばたけ カンボジアで教育支援 アジア交流協会が卒業祝賀会

 東南アジアの子どもの教育支援に取り組むNPO法人アジア交流協会(前橋市荒口町、石川正安理事長)は、カンボジアで2004年から行ってきた里親制度で本年度までに206人を小学校卒業に導いた。同国で井戸の掘削や学校建設にも力を注いできたが、東南アジア諸国が経済的に発展してきたことから、活動を休止し、当面は援助してきた子どもたちの成長を見守っていく。

 里親制度はカンボジアでも発展途上のコンポントム州で、経済的な事情から小学校に通えない子どもを支援する活動。日本国内で里親を募集し、趣旨に賛同した北海道から沖縄までの約190人が年間1万5千円を提供した。

 石川理事長ら3人はことし5月末、現地を訪れ、卒業の祝賀会を開いた。卒業した子どもも含め全206人を招待し、移住したり、出稼ぎなどの理由で参加できない子どもを除く72人が集まった。食事を共にし、たくましくなった子どもたちに目を細めた。

 このほか同協会は、カンボジアで生活に欠かせない衛生的な飲料水の確保のため井戸を24カ所で掘削した。機材を持ち込み、蒸し暑い気候の中、住民と一緒に掘った。今回の訪問でも里子の家の庭に井戸を掘ってきた。

 石川理事長は「これまでの支援やカンボジアの経済発展で、スマートフォンを持っている子どももいた」とし、帰国後の協会の総会で海外里親制度を一時中断することにした。「支援当初に比べ、服装や持ち物が良くなり、生活が向上している。しばらくは子どもたちが自立し、近い将来カンボジアの発展に寄与していくことを願いながら見守りたい」と話している。

 県内の学校での国際交流をテーマにした講演などは引き続き行っていく。上毛新聞0814

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VOICE!happy news特派員・高橋泰斗 21歳 会社員 群馬県

 東南アジアの子どもの教育支援に取り組むNPO法人・アジア交流協会が、里親制度に基づき支援してきた子どもと祝賀会を開いたことを伝える記事です。記事を読むと、スマホを持つ子どもがいるなど、同協会の支援が実を結んでいることが分かります。写真は私が抱いていたカンボジアのイメージとは異なるものでした。おいしそうな食事に豊富なミネラルウォーター、きれいな服を着た子どもたち…。どれだけの人たちの努力や苦労があったのでしょうか。この記事を読むまで、私は発展途上国の里親制度を知りませんでした。こうした活動がいつから行われていたのかも分かりませんでしたが、10年以上前からあったそうです。私がこの記事で里親制度を知ったように、より多くの人に里親制度を知ってもらい、できることなら制度を利用してもらいたいと思いました。

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