これまでの企画展

2002年

4頁見開き“スーパーパノラマ紙面”

新聞4ページ分を“観音開き”の形で印刷する「フルカラー・ワイドパノラマ・システム」は、東奥日報社と新聞印刷用高速輪転機メーカーの西研グラフィックス株式会社が共同開発し、2001年1月1日付紙面から実用印刷を開始しました。
長さ1,626mmのキャンパスに広がる絵や写真のインパクトは、想像を超えるものです。この横長紙面を生かすアイデアは、広告では新幹線、高層ビル、ゴルフ場、不動産、映画、服飾など、また報道では甲子園出場校一覧、五輪選手団の顔ぶれ、選挙、人事情報、大災害の航空写真やスポーツイベントなど、無限に広がります。
新聞の新しい可能性を切り開く着想と、世界ではじめての試みに触れてください。

会期 12月26日(水)~2003年5月6日(月・祝)
主催 東奥日報社、西研グラフィックス株式会社、日本新聞博物館
会場 5階最先端技術ギャラリー

here is new york―市民が見つめた9.11写真展

「here is new york」は、2001年9月11日に起きたテロによるワールドトレードセンタービルの崩壊をテーマにした、ニューヨーク市民による写真展です。企画したのはニューヨークに住む写真家や編集者ら4人。事件直後から作品の提供を呼びかけ、7歳の子どもから著名な写真家まで、これまでに約7,000点の作品が寄せられました。
ニューヨークでは瓦礫の散乱する崩壊現場に近いソーホーのブティックを改装して、パソコンのプリンターで印刷したA3判の作品を壁一面に展示。作品は会場で販売され、犠牲者の遺児たちに寄付されました。
チャリティーの輪は世界各国に広がり、この1年間に約20か所で写真展が開催されています。日本では2002年9月に東京都内で展示されたのに続き、横浜の地で、厳選した作品約500点を展示します。

会期 12月26日(木)~2003年2月16日(日)
主催 日本新聞博物館、朝日新聞社、here is new york
会場 2階企画展示室

「海外邦字紙」と日系人社会

1868年に海外移民が始まって以来、各移住地で発行されている邦字紙(海外日本語新聞)50紙を一堂に展示、その歴史と今を紹介します。
北米・ハワイ、中南米、アジア・オセアニア、ヨーロッパで発行されている邦字紙の創刊号や、日本の重大事件の報道ぶりを展示します。邦字紙誕生の年表、分布世界地図、移民船の模型、船内新聞、ルビ付活字の組版、現地の生活風景などの写真資料などもご紹介します。移民を伝えるビデオも放映します。

会期 10月1日(火)~12月23日(月・祝)
主催 日本新聞博物館
後援 海外日系新聞協会、海外日系人協会、外務省、国際協力事業団、横浜市
会場 2階企画展示室
図録 『「海外邦字紙」と日系人社会』

デジタル新聞印刷システム

「デジタル新聞印刷システム」は、海外や遠隔地での印刷を想定した仕組みです。コンパクトな製作ライン、無版印刷、少部数向き、紙面替えが容易、などが特長です。
新聞社でその日の最終版が仕上がった段階で紙面データをPDF化し、インターネットで配信することもできます。配信を受けた遠隔地の印刷所では必要な処理(面付け、RIP)を短時間で行った後、必要な部数だけすぐに出力できます。
新聞作りの新しい技術を皆さんにご紹介します。

会期 9月18日(水)~2003年2月16日(日)
主催 日本新聞博物館、昭和情報機器株式会社
会場 5階最先端技術ギャラリー
システムの中核となる印刷機とロール紙

原爆報道展-未来への伝言 語り続けるヒロシマ

1945年8月6日午前8時15分。世界で初めて投下された原子爆弾によって、広島の街は一瞬にして壊滅しました。中国新聞社は社員113人が死亡。社屋も半壊し印刷不能になりましたが、3日後には代行印刷で発行を再開し、1か月を経ずして自力発行にこぎ付けました。明治25年5月の創刊に続く「第二の創業」であり、被爆の惨禍からの奇跡的な復興でもありました。以来、歴代の記者が原爆・平和報道に携わっています。中国新聞の使命ともいえる取り組みは過去4度、もっとも優秀な報道に与えられる新聞協会賞を受賞しました。「世界平和の確立」は社是にもなっています。
原爆報道展では、中国新聞社が戦後一貫して取り組んできた原爆報道の全体像を紹介し、被爆者とともに歩んだ57年間の軌跡を振り返ります。
昨年9月の米国同時多発テロと報復攻撃にもヒロシマは「報復の連鎖」を断つよう呼びかけてきました。戦禍と紛争の絶えない国際情勢下で、惨禍を超えた被爆地の声を伝え続ける原爆報道の重みは一層増しています。

会期 8月6日(火)~9月8日(日)
主催 中国新聞社、日本新聞博物館
後援 広島県、広島市、財団法人広島平和センター、神奈川県、神奈川県教育委員会、横浜市、NHK、中国放送
協力 矢倉会、爆心地猿楽町映像復元制作委員会、株式会社ナック映像センター
会場 2階企画展示室
被爆直後の御幸橋(中国新聞社提供)

デジタルフォトジャーナリズム展

デジタル時代の報道写真をさまざまな角度から紹介する本展では、 昔懐かしい暗室やフィルム(アナログ)時代のカメラマン装備とデジタル全盛期の現在の装備約400点を展示し、カメラ機材の変遷をご紹介します。
写真記者たちの現場での取材ぶりをとらえた写真約200点も展示します。

会期 5月28日(火)~7月28日(日)
主催 日本新聞博物館
協賛 東急グループ
特別協力 富士写真フイルム、ニコン、凸版印刷
後援 横浜市、日本写真家協会、日本写真協会
協力 キリンビール、スリーエフ
会場 2階企画展示室、5階最先端技術ギャラリー
図録 『デジフォジャBOX』
白黒フィルム時代のカメラマンの装備一式
現在のカメラマンの装備一式

移動体通信の歴史を考える-携帯電話はどのようにやってきたのか

21世紀はモバイルマルチメディアの時代と言われています。携帯電話は単なる通信手段から変化し、さらに大きな変革の時を迎えています。
会場では、1979年に登場した自動車電話、1台数十万円の「ショルダーフォン」、今年サービスを開始したJAVA搭載の最新型携帯電話などの実機を展示します。各時代の社会情勢を伝える新聞記事と共に振り返りながら、携帯電話の変遷を紹介しています。
また、実際にポケットボードを触り、iモードを体験してもらう仕掛けもあり、普段は有料の新聞社ニュースを自由に見ることができるほか、ゲームなどの無料サイトが楽しめます。

会期 5月2日(水)~10月31日(水)
主催 NTTドコモ神奈川支店、日本新聞博物館
会場 5階最先端技術ギャラリー

二人のピュリツァー賞カメラマン「戦場」-澤田教一・酒井淑夫写真展

べトナム戦争の写真でピュリツァー賞を受賞した澤田教一と酒井淑夫の軌跡を振り返ります。米国UPI通信社のカメラマンだった澤田の「安全への逃避」(1966年度受賞)と、澤田の後輩だった酒井が撮影した「より良きころの夢」(1968年度受賞)を中心に、過酷な戦場で必死に生き抜こうとする民衆や死の恐怖と隣り合わせの兵士の姿など写真約120点、2人が取材に使ったカメラやメモなどを展示します。

澤田教一が1966年度ピュリツァー賞(ニュース写真部門)、第9回世界報道写真大賞を受賞した「安全への逃避」(FLEE TO SAFETY)
=1965年9月6日、クイニョン北方のロクチュアン村(UPI・サン=共同)
酒井淑夫が1968年度ピュリツァー賞(第1回企画写真部門)を受賞した「より良きころの夢」(DREAMS OF BETTER TIMES)
=1967年6月17日、南ベトナム・フオックビン北東60キロの着陸地点ルーフェ(UPI・サン=共同)
会期 3月26日(火)~5月19日(日)
主催 日本新聞博物館、神奈川新聞社、共同通信社
後援 日本写真家協会、テレビ神奈川、NHK横浜放送局
協賛 株式会社ニコン、富士写真フイルム株式会社
協力 くれせんと、株式会社 写真弘社
会場 2階企画展示室

2001年の“その時” -号外・紙面でよみがえる大事件

米国同時多発テロや新宿ビル火災といった悲惨な事件、メジャーリーグでのイチローの活躍、参議院選挙など、21世紀最初の年に起こった出来事を国内外の新聞の号外で振り返ります。
米国同時多発テロについては、事件発生の9月11日と翌12日、そして米英がタリバンに向けて空襲を始めた10月8日の日付のものを中心に展示します。世界の新聞は、あの衝撃をどう伝えたのでしょうか。約20か国・地域の新聞を集めました。

会期 1月29日(火)~3月10日(日)
主催 日本新聞博物館
会場 2階企画展示室
世界各地でテロの衝撃を伝えた紙面

BSデジタルデータ放送

データ放送は今までの放送の枠を超えた新しい情報伝送技術です。
実際のデータ放送を最新のAV機器でご覧ください。解説映像も流しています。

会期 1月10日(水)~4月22日(日)
主催 株式会社東芝、株式会社メガポート放送、日本新聞博物館
会場 5階最先端技術ギャラリー