これまでの企画展

2007年

すごいぞ!新聞紙!「新聞紙で工作しよう」コンテスト作品展

普段は読み終わったら捨ててしまう新聞。その新聞を丸めたり、カラー面を使って色を表現したり、さまざまな工夫を施して作られたアート作品をご紹介します。
展示作品は、今年の夏、朝日新聞名古屋本社が開催した「新聞紙で工作しよう」コンテストの入選作です。幼稚園児から80歳までの128人から139点の作品が寄せられ、最優秀賞2点、優秀賞5点、入賞16点が選ばれました。

会期 11月23日(金・祝)~12月24日(月・振休)
会場 2階・無料ゾーン

「日本新聞協会 地域貢献大賞創設記念『地域に生きる 新聞販売所』展」

日本新聞協会は2007年、新聞販売所の地域貢献について多くの人々に知ってもらい、貢献活動を奨励するために「日本新聞協会 地域貢献大賞」を創設しました。
本展では大賞、特別賞をはじめとする受賞者の活動をご紹介します。また、新聞販売所の日々の仕事を写真で解説します。当館所蔵の歴史資料からも、読者の暮らしと密接にかかわってきた新聞販売の様子を伝える品々を展示します。

「生命(いのち)の基金」チャリティーバザーで大賞を受賞した高新会婦人部「なでしこ会」のバザー風景
「スリランカ学生の巣立ち助け14年」で特別賞を受賞した中日新聞安城今池町専売所の桑山利子さんは、今日も配達に向かう
会期 11月22日(木)~12月24日(月・休)
主催 日本新聞博物館
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協力 日本新聞協会販売委員会、京浜新聞販売組合、スズキ株式会社、ブリヂストンサイクル株式会社、本田技研工業株式会社、東京急行電鉄株式会社
会場 2階企画展示室

九州発-食卓の向こう側 西日本新聞創刊130周年記念展

飽食の時代。しかし、私たちの「食」をめぐる状況は必ずしも豊かとはいえません。
九州・山口の地域とともに歩んできた西日本新聞社は、ふるさとの食卓を通して現代社会を見つめ直そうと2003年12月から「食卓の向こう側」を長期連載しています。
新聞記事や写真パネル展示のほか、シンポジウムなどで、より良き未来を次世代に渡すために何ができるか、皆さんと一緒に考えたいと思います。

子ども自身が作る“弁当の日”の取り組みを紹介。
連載をきっかけに九州を中心とする各地に広がり、全国の実践校は70校を超えました。
西日本新聞の前身「福岡日日新聞」で活躍し、「20世紀の歴史をつくった報道人」に選ばれた菊竹六皷らをモチーフにした豪華な飾り山笠を展示します。
会期 10月6日(土)~11月18日(日)
主催 西日本新聞社、日本新聞博物館
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協力 東京急行電鉄株式会社、生活クラブ生活協同組合・神奈川
協賛 東芝ソリューション株式会社、日米電子株式会社
会場 2階企画展示室

「夏 朝日新聞と高校野球」展

野球を通じて青少年の心身を鍛え、人間形成の助けに――朝日新聞社の呼びかけで1915(大正4)年、全国中等学校優勝野球大会が大阪・豊中球場で産声を上げました。その後、舞台を阪神甲子園球場に移し、戦争や学制改革を経て現在の全国高等学校野球選手権大会に至り、今年で89回目を迎えます。第1回大会の参加はわずか73校。それがいまや4,000校を超えるまでに発展、成長しました。
報道写真や紙面のパネルで、「高校野球とその時代」を振り返ります。さらに初代の深紅の大優勝旗、中京商が明石中を延長25回で下した(第19回=1933年、準決勝)ときのウイニングボール、時代を彩った選手たちのユニホームやグラブなど、元球児や参加校が大切にしてきた記念の品を展示します。

第1回大会の始球式は村山龍平朝日新聞社長(右端)の手で投じられ、球史の幕が開いた
92年前、大会が産声をあげた第1回大会第1試合で使われた鳥取中のグラブとミット=鳥取県立鳥取西高所蔵
会期 7月7日(土)~9月24日(月・休)
主催 朝日新聞社、日本新聞博物館
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
特別協力 財団法人 日本高等学校野球連盟
協力 東京急行電鉄株式会社
会場 2階企画展示室

Kids Photographers 子どもは天才!

盲学校に通う子どもたちが「ボクのワタシの好きなモノ!」をテーマに撮った写真を展示します。横浜市立盲学校に通う小学生から高校生まで23人の子どもたちは、生まれて初めてカメラに触れるという人がほとんどでした。そんな彼らはどのように写真を撮るのでしょうか。
彼らは、視覚は閉ざされていますが、心のレンズを通して世の中を感じることができるのです。心のレンズを通して写した想像をはるかに超える素晴らしい84枚の写真を、ぜひご覧ください。

「弟の慎ちゃん」 永井 咲生 小学3年生
可愛い 可愛い 私の弟、慎ちゃんです。
お昼寝中に こっそり 撮っちゃいました。
「帰ってゆく鳥」 吉田 かんな 中学2年生
下校の途中、ウチの前の電線でたっくさんの鳥のさえずりが聞こえてきたので、それを写真に写しました。その鳥たちは、この電線から、近くの竹やぶにある巣に一斉に帰ってゆくのです、そこには、鳥たちのお父さんやお母さんが待っているのかな。
会期 7月3日(火)~8月26日(日)
主催 Kids Photographers写真展実行委員会
協力 日本新聞博物館、横浜市立盲特別支援学校・同校PTA有志
富士フイルム(株)、富士フイルムイメージング(株)
日本アムウェイ(株)、凸版印刷(株)
会場 2階無料ゾーン
関連イベント
Kids Photographers Talk Show
日時:8月11日(土)午後2時~4時 
場所:2階ニュースパークシアター
写真を撮った子どもたちと写真家・菅洋志さんとのトークショーを開催。初めて写真を撮ってみた感想や、どのように写真を撮ったかなど、写真展にまつわるお話を紹介します。
【入場無料・定員100人】

毎日新聞創刊135年記念
MOTTAINAI(もったいない)へ~キャンペーン報道の力

新聞社はニュース報道のほかに個性的な「キャンペーン報道」を行っています。毎日新聞は、ノーベル平和賞受賞者で、ケニアの環境保護活動家であるワンガリ・マータイさんとともに取り組んでいるMOTTAINAIキャンペーンをはじめ、135万本の植樹をめざす「My Mai Tree」キャンペーンなど、地球環境保全につながる環境キャンペーンを数多く展開してきました。
地球環境の現状と将来を映像やパネルで紹介するほか、エコ・ラッピング「風呂敷」の結び方教室や二酸化炭素濃度の自己測定実験室、サトウサンペイ、ちばてつやさんらマンガ・アニメ作家のリサイクルアート展など「もったいない」を体験できるコーナーを会場に設置します。期間中には講演会やコンサート、エコ・ファッションショーなど多彩なイベントも予定しています。

もったいないTシャツを手にして「もったいないを世界にアピールします」と話すワンガリ・マータイさん=成田空港で05年2月22日
冠水した南太平洋の島・ツバルの地区集会所前
=フナフティで07年2月18日午後、毎日新聞記者・井田純撮影
会期 4月29日(日)~6月24日(日)
主催 毎日新聞社、日本新聞博物館
後援 内閣府、外務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、神奈川県、神奈川県教育委員会、横浜市、横浜市教育委員会、財団法人横浜観光コンベンション・ビューロー、駐日ケニア共和国大使館、東京放送
特別協賛 東日印刷株式会社
協賛 伊藤忠商事株式会社
協力 杉野服飾大学、名古屋産業大学、東海大学情報技術センター、株式会社ユー・ドム、東映株式会社、オリンパス株式会社、株式会社渡辺教具製作所、東京急行電鉄株式会社、横浜高速鉄道株式会社、生活協同組合コープかながわ、山田繊維株式会社(順不同)
会場 2階企画展示室

「従軍取材展 イラク戦争2003―朝鮮戦争1950」

2003年3月、米軍の空爆で始まったイラク戦争での米国政府のメディア対応は、湾岸戦争、アフガン侵攻時とは一転、内外から約600人もの記者の従軍を認めました。朝日新聞社の野嶋剛記者は、03年3月10日から4月5日まで、クウェートからイラクに北進する米海兵隊にエンベッド(embed=埋め込み)方式で従軍、隊員の生活も含め多面的な報道を続けました。朝日での従軍取材は、ベトナム戦争以来でした。
他方、1950年6月に勃発した朝鮮戦争で、米国のニュース通信社ACMEに所属していた江越壽雄さんは、51年7月から54年春まで、国連従軍特派員の資格で朝鮮戦争を写真取材しました。
半世紀の時を隔てた二つの戦争で、日本人記者が使用した従軍装備を展示します。また、野嶋記者のイラク戦争従軍ルポと写真、江越カメラマンによる朝鮮戦争の写真などにより、従軍による非日常的な取材・報道の一端をご紹介します。
従軍取材と報道のあり方、戦場報道と戦争報道について考える契機になれば幸いです。

従軍時に記者が着用した衣服。
イラク戦争従軍時(2003年)の米海兵隊ケミカルスーツ(左)と、朝鮮戦争従軍時(1951~54年)の米陸軍将校の軍装
イラク戦争従軍時に記者が使用した衛星電話とパソコンなど
会期 2月20日(火)~5月6日(日)
主催 日本新聞博物館
会場 5階展示室
関連イベント
講演会「戦場から伝える-イラク従軍報道の現実-」
日時:3月24日(土) 午後2時~3時30分
場所:2階ニュースパークシアター
講師:野嶋 剛氏(朝日新聞東京本社外報グループ記者)
【聴講無料・定員100人】

言葉の戦士 涙香と定輔-明治新聞人の気概を知りたい

明治30年代の新聞界で、2人の風雲児が暴れ回りました。「萬朝報」の黒岩涙香と「二六新報」の秋山定輔。社会雑事をキャンペーン化して大衆に訴えるスキャンダル報道(いわゆる三面記事)を売り物に覇を競ったライバル同士で、特異な光芒を放った個性豊かな人物でした。言葉の力を信じていた“言葉の戦士”たちは、100年以上も昔の東京で、富と権力に敢然と挑みました。波乱に富んだ2人の人生と、明治時代に人気を博した2紙の軌跡をたどります。

黒岩涙香肖像
秋山定輔肖像
会期 2月17日(土)~4月22日(日)
主催 日本新聞博物館
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、山陽新聞社、高知新聞社、朝日新聞横浜総局、毎日新聞横浜支局、読売新聞横浜支局、日本経済新聞社横浜支局、東京新聞横浜支局、産経新聞社横浜総局、神奈川新聞社、共同通信社横浜支局、時事通信社横浜総局、NHK横浜放送局、tvk(テレビ神奈川)、アール・エフ・ラジオ日本、社団法人日本連珠社、社団法人全日本かるた協会
協力 東京急行電鉄株式会社、生活協同組合コープかながわ
会場 2階・企画展示室
図録 『言葉の戦士 涙香と定輔-明治新聞人の気概を知りたい』

「2006年 報道写真展」

東京写真記者協会に加盟する新聞、通信、放送36社の写真記者が、1年間に撮影した報道写真約230点を展示します。
東京写真記者協会が選定した「東京写真記者協会賞」「一般ニュース部門賞」「企画部門賞」「スポーツ部門賞」「奨励賞」の各作品をはじめ、2006年を象徴する写真の数々をご覧ください。

「声」が聞こえる-JR福知山線事故から1年
(東京写真記者協会賞=読売新聞東京本社写真部・尾崎孝)
「王ジャパンがナンバーワン」(日刊スポーツ)
会期 1月5日(金)~2月7日(水)
主催 日本新聞博物館、東京写真記者協会
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協賛 富士フイルムイメージング株式会社、ニコンカメラ販売株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、株式会社山田商会
協力 東京急行電鉄株式会社
会場 2階 企画展示室
関連イベント
写真記者講演会
「声」が聞こえる
―JR福知山線事故から2年を前にして―
講師:読売新聞東京本社写真部 尾崎 孝氏
日時:2月11日(日)