「日刊新聞発祥の地」記念碑を公開

2020.04.27 お知らせ

国内初の日本語日刊紙「横浜毎日新聞」の創刊を顕彰する「日刊新聞発祥の地」記念碑がこのほど、発祥の地である横浜市新市庁舎の敷地内(同市中区本町6丁目)に再建されました。これに伴い、ニュースパークを運営する日本新聞協会は4月27日より記念碑を公開しました。

記念碑は、同紙を発行した横浜活版社があったと言い伝えられていた旧横浜生糸検査所の敷地内に、神奈川新聞社が1962年に建立しました。その後、本来の発祥の地は約400㍍西であることが判明。その地を取得していた横浜市の協力で2009年に移設されましたが、新市庁舎建設のため撤去されていました。横浜市新庁舎の完成に伴い、2020年に庁舎敷地内に再建されるとともに、神奈川新聞社から日本新聞協会に寄贈されました。

ニュースパークの常設展示室では、「横浜毎日新聞」創刊号(復刻版)に加え、ペリー艦隊が浦賀に来航したことを伝えるかわら版、ジョセフ・ヒコが創刊した「海外新聞」の第20号、神奈川新聞の前身紙「横浜貿易新聞」創刊号(複製)など、日刊新聞発祥の地・横浜ならではの資料を展示しています。

【日本新聞協会 山口寿一会長のコメント】

「日刊新聞発祥の地」記念碑の設置にあたり、記念碑を所有する日本新聞協会を代表し、ご挨拶申し上げます。

国内初の日本語日刊新聞「横浜毎日新聞」は1871年に創刊され、開港の地・横浜ならではの貿易に関する商況などを広く伝えました。日本の近代化を支えた生糸市況をはじめ、同紙が伝えた最新で確かな情報は各地で読まれたと言われます。

洋紙1枚の両面印刷は近代新聞の始まりを告げるものであり、今回の同紙創刊の地への記念碑建立は、新聞界にとっても意義深いものがあります。長い歴史を礎に、新聞界はこれからも正確な情報を伝え、読者の信頼に応えるよう努めてまいります。

当協会が運営するニュースパーク(日本新聞博物館)には、同紙の創刊号(復刻版)も展示しております。記念碑近くの当館にもご来館いただければ幸いです。

最後に横浜市や神奈川新聞社など、設置にご協力くださった関係者の皆様に、心よりお礼申し上げます。

以  上