これまでの企画展

2005年

フラッシュは時代とともに-共同通信60周年展

共同通信の記者・カメラマンの取材の様子や、新聞・放送を通じて読者・視聴者にニュースが届くまでの仕組みを、アニメーションを交えて子どもにも分かりやすく説明するほか、米AP、英ロイター、ロシアのイタル・タスなど主要国際通信社が世界に伝えたニュースフラッシュ(速報)を、特ダネ写真やエピソードを交えて紹介します。
人類初の宇宙飛行に成功したガガーリン少佐の地球との交信記録など、貴重な資料、写真に加えて、共同通信が報じてきた戦後日本社会の歩みを伝える写真も展示します。

カブール陥落
=共同通信(2002年度新聞協会賞受賞)
新潟県中越地震を取材しヘッドライトの下で
原稿を書く前線本部記者=共同通信
会期 10月7日(金)~12月23日(金)
主催 社団法人共同通信社、日本新聞博物館
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協力 東京急行電鉄株式会社、松下電工株式会社、株式会社東京現像所
会場 2階企画展示室

「いろいろな角度から見た新聞用紙の世界/王子の森」

「環境」「技術」「種類」「データ」の各面から見た新聞用紙の特徴を分かりやすく説明します。高さ約162cmの新聞用巻取紙の実物大模型も展示します。
また、王子グループ社有林の秋から冬にかけての美しい風景を写真でご紹介します。展示写真をハガキ大にプリントしてお持ち帰りいただけるサービスも実施します。

会期 10月4日(火)~2006年1月29日(日)
主催 王子製紙グループ、日本新聞博物館
会場 5階最先端技術ギャラリー

朝日新聞 航空80年展-ニュースは空をかけめぐる

1925(大正14)年、朝日新聞社の飛行機「初風」「東風」が日本初の欧州訪問 大飛行に成功して、2005年で80年を迎えました。朝日新聞社は1911(明治44)年米国人飛行士を招いた日本初の航空イベントを皮切りに、東西定期航空の開始や欧州訪問大飛行、さらには1937(昭和12)年の「神風」による亜欧連絡飛行などにより、戦前の民間航空界をリードしてきました。
戦前戦後を通じ大事件や災害時には、朝日新聞社機が航空取材で大活躍しています。

出発のため「神風」に乗り込む飯沼正明操縦士
1937(昭和12)年4月6日午前2時、東京・立川飛行場にて
1937(昭和12)年4月10日付大阪朝日新聞1面。
「神風」が記録的な飛行時間でロンドンに安着したことを報じている
会期 7月9日(土)~9月25日(日)
主催 朝日新聞社、日本新聞博物館
後援 神奈川県、横浜市、神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、日本航空協会、神奈川新聞社
協賛 全日本空輸株式会社
協力 東京急行電鉄株式会社、株式会社青雲堂
会場 2階企画展示室

ダイヤモンドスター-毎時18万部印刷の新聞用オフセット輪転機

2004年春にデビューした三菱重工業の最新新聞オフセット輪転機「DIAMOND STAR」の性能をわかりやすく、また親しみやすく紹介します。
世界最高速毎時18万部(20ページの場合)による高生産性能を誇り、高精細広告カラー指向へ対応した高印刷品質性能、そして省電力・損紙低減による工場経営効果をもって、多くの新聞社の印刷工場で活躍している輪転機を模型などで紹介します。

会期 7月5日(火)~9月25日(日)
主催 三菱重工業株式会社、日本新聞博物館
会場 5階最先端技術ギャラリー
最新新聞輪転機「DIAMONDSTAR」

報道写真展「南極 国境のない大陸-きらめくオーロラと氷原」

1年4か月にわたって第45次南極観測隊に同行取材し、2005年3月に帰国した朝日新聞の中山由美記者、武田剛写真記者の活動の成果を全国に先がけて展示します。
写真30点、紙面、ビデオで南極の不思議と観測活動の意義を紹介します。

会期 4月26日(火)~5月29日(日)
主催 日本新聞博物館、朝日新聞社
後援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協力 東京急行電鉄株式会社
会場 2階ホワイエ

「戦後60年 写真が伝えた戦争―N.Y.デーリー・ニューズ写真コレクションから」

1945年に終結した太平洋戦争から60年が経ちましたが、その後も世界各地で戦争は絶えません。視覚に訴える力のある写真は、戦争報道に大きな役割を果たします。1枚の報道写真が戦争そのものの展開に影響を与えた例もありました。戦争の写真はどのような経緯で発表され、何を伝えてきたのでしょうか。
共同通信社がデーリー・ニューズ社(米、ニューヨーク)より入手した約2万9000点にのぼる戦争報道写真のコレクションのうち、日中戦争、太平洋戦争、朝鮮戦争を伝える写真の中から厳選した約200点を展示します。
日中戦争では、日本の報道機関が撮影した写真が配信され、ニューヨークの新聞に掲載されました。当時の日本の対外宣伝活動の一端が分かる貴重な資料も展示します。真珠湾攻撃では、日本の各紙は翌1942年の元旦号で海軍発表の写真を使い、大々的な紙面を展開しました。アメリカ側も順次写真を発表し、日本を敵国として戦争へと民意を動かそうとしたものや、太平洋戦争末期には、アメリカ側の軍発表あるいは代表取材の写真が圧倒的に多くなったことを紹介します。
写真の中には、ロバート・キャパ、W・ユージン・スミス、マーガレット・バーク=ホワイトなど著名なカメラマンが代表取材で撮影したものも含まれています。

会期 3月25日(金)~6月26日(日)
主催 日本新聞博物館、社団法人共同通信社
特別協力 AP通信社、株式会社コービス ジャパン
後援 横浜市教育委員会、財団法人 日本ユニセフ協会
協賛 株式会社ニコン、ニコンカメラ販売株式会社
協力 東京急行電鉄株式会社
会場 2階企画展示室
図録 『戦後60年 写真が伝えた戦争-N.Y.デーリー・ニューズ写真コレクションから』

「王子の森の春/森のリサイクルから生まれた身近な商品」

王子製紙グループが全国に所有する社有林「王子の森」――その春の表情を紹介し、日本の森の美しさ、生命の多様さを伝えます。
かけがえのない森林を守りながら木々を有効に利用している製紙会社の活動や、古紙活用にも力を入れていることも紹介します。

会期 2月8日(火)~6月19日(日)
主催 王子製紙グループ、日本新聞博物館
会場 5階最先端技術ギャラリー
森の様々な働きや、ティッシュペーパー
など身近な商品ができるまでを解説
美しい自然をみせる“王子の森の春”
の写真展示

自由民権と土佐 高知新聞の100年

「自由民権運動」を指導した植木枝盛、小野梓、黒岩涙香、中江兆民ら土佐(高知)の民権家は、全国各地で新聞・雑誌の創刊に尽力しました。
言論弾圧への抵抗として新聞史に残る「新聞の葬式」の挙行、板垣退助の受難など、高知新聞創刊前夜の民権家・新聞人の活動を特集するほか、日露戦争さなかの1904(明治37)年9月1日に誕生し、一世紀の星霜を生き抜いた高知新聞の歴史をご覧いただきます。

新聞の葬式像
明治期、厳しい言論弾圧に対する奇抜な抵抗手段として、高知で行われた「新聞の葬式」風景を再現
高知新聞創刊号第1面
1904(明治37)年9月1日付
会期 1月8日(土)~3月13日(日)
主催 高知新聞社、高知市立自由民権記念館、日本新聞博物館
会場 2階 企画展示室