これまでの企画展

2003年

新聞漫画の眼-人 政治 社会

新聞は文字のメディアとみなされがちですが、絵や写真も載っています。新聞で最初に読むのは漫画、という人も少なくないでしょう。漫画が新聞に登場するのは、「ポンチ」の時代を含めると、江戸時代末までさかのぼります。その歴史は130年を超しますが、これまで「新聞漫画」という枠組みでの展覧会はほとんど見られませんでした。
この企画展は、漫画が掲載された当時の新聞を中心に約280点の実物資料を展示し、 新聞漫画の歴史をたどります。新聞漫画が、どう人や政治・社会を捉え、表現してきたのか――その一端をご覧ください。

会期 11月1日(土)~2004年2月1日(日)
主催 日本新聞博物館
協力 日本マンガ学会
会場 2階企画展示室
会場 『新聞漫画の眼-人 政治 社会』
岡本一平「所謂顔面筋肉の働き」東京朝日新聞1915(大正4)年12月4日付
柳瀬正夢「『非募債主義』どこへ行く?」
『読売サンデー漫画』1930(昭和5)年10月26日付日本漫画資料館蔵

森のリサイクルと紙のリサイクル

「森のリサイクル」「紙のリサイクル」などの活動を積極的に行っている王子製紙グループの環境に対する取り組みを2期に分けて展示します。

第1期:「紙のリサイクル」
7月23日(水)~9月7日(日)
回収された古紙からパルプを作る工程、古紙で作られた製品、段ボール製家具などを展示します。

第2期:「紙のリサイクル」と「森のリサイクル」
9月9日(火)~2004年2月8日(日)
第1期の展示物に加え、海外での王子製紙の植林の取り組みを紹介します。

主催 王子製紙グループ、日本新聞博物館
会場 5階最先端技術ギャラリー
古紙を利用したさまざまな製品
段ボール製の家具やおもちゃ

関東大震災80周年企画「大震災と報道展」

首都圏に壊滅的な被害をもたらした関東大震災――当時、唯一の報道機関だった新聞はどのように情報を伝えたのか。太平洋戦争中に起きた大地震や震災は、厳しい報道管制下でどう報道されたのか。多くの教訓を生んだ阪神大震災での報道の提言はどう生かされたのか。
これまでの震災報道を新聞紙面、記事、号外、報道写真など約260点とテレビ映像で紹介し、今後予想される大地震発生時に新聞や放送が果たすべき役割、最新の災害放送技術も展示します。

会期 7月15日(火)~10月19日(日)
主催 日本新聞博物館
会場 2階企画展示室
図録 『関東大震災80周年企画 大震災と報道展』

新聞報道展「イラク戦争」

世界を揺るがせた「イラク戦争」を新聞はどう報じたのか。米国の最後通告、空爆開始から、フセイン政権崩壊までの報道を、新聞7紙の紙面、号外、社説、コラム、従軍記者リポートで振り返ります。
共同、AFP=時事、AP、ロイター通信の特別協力により、イラク戦争を象徴する場面を切り取った報道写真も多数展示します。

会期 6月14日(土)~7月10日(木)
主催 日本新聞博物館
会場 2階企画展示室
(写真=共同通信社提供)
(写真=共同通信社提供)

新聞附録万華鏡-“おまけ”にみる明治・大正・昭和

明治期以来、新聞には様々な附録がつけられてきました。大事件を描いた図版、有名人の肖像画、政治・社会風刺漫画、芝居や講談の速記、正月のおめでたい絵画、美しい絵、家庭で役立つ実用情報の集成、遊べるすごろくなど、実に多種多彩です。著名な画家も筆をとっています。新聞社の社員は、知恵を絞って様々な附録を考えました。ニュースを分かりやすく伝えようと工夫をこらしたものもあります。そんな附録が出るのを、読者は楽しみにしていたに違いありません。
附録で、明治・大正・昭和の時代の雰囲気、風俗、生活をかいまみることもできます。レトロなデザインが21世紀の私たちの目には斬新にうつります。この企画展では日本新聞博物館が所蔵する約3,000点の新聞附録の中から選りすぐった約270点を展示しました。色鮮やかな楽しい新聞附録の世界をご紹介します。

東京朝日新聞
日英博覧会見物世界一周双六
1910(明治43)年1月1日
都新聞 都の華 第1号
1897(明治30)年6月2日
会期 3月1日(土)~6月2日(月)
主催 日本新聞博物館
会場 2階企画展示室
図録 『新聞附録万華鏡 “おまけ”にみる明治・大正・昭和』